2009年8月9日日曜日

知的生活の方法

はじめに

1 自分をごまかさない精神

2 古典をつくる
一度読んだ本を読み返すことはそんなに損か?/古典―繰り返しに耐えうるかがポイント

3 本を買う意味
身銭を切る/読みたいときに取り出せる/読んだ本はすぐに忘れるものだ。それは唖然とするほど/精読あるいは通読する本は買ってしまう/ハサミで切ろうと身構えていると、結局切らなくなってしまう/本は不思議なものである。買えばよいというものではないが、買わなければまた駄目なものである。買えば知識が増す、というものでもない/少しずつでもちゃんとした本が増えているか?―知的生活が続いているかを見る方法/旧帝大を出た人でも、10年前と本棚の本が変わっていないという例はいくらでもある/本を買い続けることは、知的生活者の頭脳にとって、カイコに桑の葉を与え続けるようなものだ

4 知的空間と情報整理
本は読んでもなくならない、本は確実に増えていく/知的生活=絶えず本を買い続ける生活/空間との格闘/受動的知的生活と能動的知的生活/あるものは全部読み、あるものは部分的に読んだ/金は時なり/1冊分のカードを取るコストで、20冊の本の要所に赤線がひける/天才の音楽に自分の感性をどっぷりと浸す/お金の一番大切な使い方は、時間を買うということである。50歳になって余命20年と思う必要はない/クーラーで3ヶ月間無駄にせずにすむようになった/カード・システムが必要なのは、①空間確保と②プロの場合である/カード・ボックス/ファイル・ボックス/雑誌をいちいち買っていたのでは金がかかる上に置き場所に困る/「求めよ、さらば与えられん」は、キリスト教者でなくても信じたほうがよい

5 知的生活と時間
静かなる持続/タイム・リミットの設定による見切りで、比較的短時間に『万葉集』でも『古今和歌集』でも通読できる/そんなことは専門家に任せておけ/時間を空費させる最大の敵は下手な勉強だ。友達と飲んだとかは気晴らしにもなるので大したことはない/「英語でろくに挨拶もできないのにドイツ語も習いたいだって?」/中断という敵/まとまり時間と細切れ時間/コースティング(coasting)、休息、退行現象/ヴィトゲンシュタインはケンブリッジ大学での講義のあと、三文映画をみていたという

6 知的生活の形而下学
交際を楽しむ/確かに過食ほど頭の働きに悪いものはないと思う/「よく射る弓はよく弛ませなければならない」同じように「よく使う頭はよく休めなければならない」

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