1920年代から30年代初期の禁酒法は闇酒場を横行させ、犯罪組織は密造酒とカナダからの密輸により莫大な利益をあげていた。地元の警察や裁判所を買収しているギャングたちが市民への殺人も厭わない状況に政府はアメリカ第三の大都会であるシカゴへ 財務省のエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)を派遣する。野心家で目立ちたがり屋のネスは赴任早々、密造酒摘発で手柄を立てようとして失敗。さらに新 聞記者に写真にとられて落ちこむネスに、帰り道で会った初老の警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)は警官の仕事は手柄を立てるのではなく無事に家に 帰ることだと教えられる。
翌日、オフィスに来たネスは抗争の巻き添えになって死んだ少女の母親から諦めないでと励まされ、新たな決意を胸にマローンを呼び出す。周りに聴かれ ないように署を出て教会のベンチに座った二人。ネスはカポネ(ロバート・デニーロ)を逮捕する決意をマローンへ打ち明け、信頼できる仲間と班を編成するた めに協力してほしいと頼む。カポネの実力を知るゆえに躊躇うマローンだが警官としての生き方を貫くことを決意する。警察学校の生徒だった新米のジョージ・ ストーン(アンディ・ガルシア)、財務省から応援にきた簿記係のオスカー・ウォーレス(チャールズ・マーティン・スミス)と四人が揃ったところでマローンが全員に銃を持たせて歩きだす。進んだら後戻りできない修羅の道、彼らはその一歩を踏み出していく…。
その他
- シカゴ・ユニオン駅でのカポネ一派との銃撃戦の「階段落ち」のシーンは『戦艦ポチョムキン』からの引用(ちなみにデ・パルマはもともと引用する気はなく、列車を舞台にした大がかりなアクションシーンを撮ろうとしたが、予算がなくなったので仕方なく「階段落ち」を思いついたという)。(ついでに「裸の銃を持つ男3」の冒頭でパロディー化されている。)
- 冒頭のバーの場面はよくアルフレッド・ヒッチコックの『サボタージュ』からの引用だと言われるが、昔のギャング映画に似たようなシーンがよく出てくるのも事実。
- この映画や他の「アンタッチャブル」を描いた映像作品では、エリオット・ネスによる自伝を 原作としている。しかし、どの作品も、ストーリー面で脚色されている部分が多いものとなっている。実際のネスのチームは誰も喪うことなく職務を全うしてい る(ただし、正式メンバーでないネスの運転手が殺されている)。また、誰も買収には応じなかったとされているが、実際はメンバーの数人は買収されていた。 また、自伝にも銃撃戦の描写があるが、メンバーは「一度も銃を撃つことはなかった」と証言している。
- この作品は、1959年から1963年まで放送されたテレビシリーズを映画化したものと思われている。しかし、実際には『ザ・アンタッチャブル どてっ腹に穴を開けろ』のリメイクといったほうがよい。テレビシリーズはカポネ逮捕後の残党を逮捕する物語だからである[要出典]。
- 衣装はジョルジオ・アルマーニが担当。しかし、ショーン・コネリーは馬鹿げていると反対し、自前のスーツを着用した。
- フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」で2回目に放送された際、ネスの自宅でのシーンなどがカットされ、ネスの家族は登場しなかった(1990年の初めての放送のときにはあった)。
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