2009年7月27日月曜日

麻生首相「財源、無責任であいまい」 民主マニフェストを批判

麻生首相「財源、無責任であいまい」 民主マニフェストを批判

 麻生太郎首相は27日、民主党が発表した衆院選マニフェスト(政権公約)について「『子ども手当』や『高校の無償化』に何兆円かかるのか。財源が 無責任で極めてあいまい。ここが一番の問題だ」と批判した。安全保障政策についても「国家の安全保障という最も大事なところがコロコロ変わるのが、日本の 安全保障を最も危うくする」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 民主党が反対してきたインド洋での給油活動を当面、継続する方針をにじませたことには「インド洋への自衛隊派遣は憲法違反だと何回も 言っていたと記憶する。今は憲法違反ではなくなったのか」と指摘。「主張は一貫性を持ってもらわないと。ブレたと言われることになりはしないか」と強調し た。

 自民党の細田博之幹事長も同日、民主党のマニフェストを「非常にバラ色の内容になっているが、財源不足が大きすぎて全体として大きな問題がある」と批判。そのうえで「景気対策としてめざましいものもない。麻生政権の対策の方が具体的で前向きだ」と語った。

民主マニフェストの要旨

民主マニフェストの要旨

民主党が27日発表したマニフェスト(政権公約)の要旨は次の通り。

 【鳩山政権の政権構想】
 〈5原則〉原則1 官僚丸投げの政治から 政治家主導の政治へ▽原則2 政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ▽原則3 各省の縦割りの省益から官邸主導の国益へ▽原 則4 タテ型の利権社会からヨコ型のきずなの社会へ▽原則5 中央集権から地域主権へ。
 〈5策〉第1策 政府に大臣、副大臣、政務官(政務三 役)、大臣補佐官などの国会議員約100人を配置し、政務三役を中心に政治主導で政策を立案、調整、決定▽第2策 各大臣は内閣の一員としての役割を重 視。「閣僚委員会」の活用により、閣僚を先頭に政治家自ら困難な課題を調整。事務次官会議は廃止▽第3策 官邸機能を強化し、首相直属の「国家戦略局」を 設置し、官民の優秀な人材を結集して、新時代の国家ビジョンを作り、政治主導で予算の骨格を策定▽第4策 事務次官・局長などの幹部人事は、政治主導の下 で業績の評価に基づく新たな幹部人事制度を確立。政府の幹部職員の行動規範を定める▽第5策 天下り、渡りのあっせんを全面的に禁止。国民的な観点から行 政全般を見直す「行政刷新会議」を設置し、すべての予算や制度の精査を行い、無駄や不正を排除。官・民、中央・地方の役割分担の見直し、整理を行う。国家 行政組織法を改正し、省庁編成を機動的に行える体制を構築。
 【五つの約束】
 〈1〉無駄遣い 国の総予算207兆円を全面組み替え。税金の無駄遣いと天下りを根絶。議員の世襲と企業・団体献金は禁止し、衆院定数を80削減。
 〈2〉子育て・教育 中学卒業まで1人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給。高校は実質無償化し、大学は奨学金を大幅に拡充。
 〈3〉年金・医療 「年金通帳」で消えない年金。年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現。後期高齢者医療制度は廃止し、医師の数を1.5倍にする。
 〈4〉地域主権 「地域主権」を確立し、第一歩として、地方の自主財源を大幅に増やす。農業の戸別所得補償制度を創設。高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しで地域を元気にする。
 〈5〉雇用・経済 中小企業の法人税率を11%に引き下げ。月額10万円の手当付き職業訓練制度により、求職者を支援。地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てる。
 【政策各論】
  〈1〉無駄遣い 特別会計は必要不可欠なもの以外廃止▽独立行政法人は全廃も含めて抜本的見直し▽霞が関の天下り団体となっている公益法人は原則廃止▽随 意契約、指名競争入札を実施する場合は徹底的な情報公開を義務付け▽国家公務員の総人件費を2割削減▽参院定数は衆院に準じて削減▽役割を終えた租税特別 措置は廃止し、必要なものは恒久措置に切り替え。
 〈2〉子育て・教育 出産時に55万円まで助成▽公立高校生のいる世帯に授業料相当額を助成▽ 私立高校生のいる世帯に年額12万円(低所得世帯は24万円)を助成▽大学生などに希望者全員が受けられる奨学金制度を創設▽生活保護の母子加算を復活▽ 教員養成課程を6年制とする。
 〈3〉年金・医療 「消えた年金」問題への対応を国家プロジェクトと位置付け、2年間集中的に取り組む▽年金制度 を一元化し、所得比例年金と最低保障年金を創設する法律を2013年までに成立▽社会保険庁は国税庁と統合して「歳入庁」とする▽社会保障費2200億円 の削減方針は撤回▽医療従事者の増員に努める医療機関の診療報酬を増額▽介護労働者の賃金を月額4万円引き上げ。
 〈4〉地域主権 国から地方へ の「ひもつき補助金」廃止。地方が自由に使える一括交付金化▽国の出先機関を原則廃止▽国直轄事業の負担金制度廃止▽自動車関連諸税の暫定税率廃止▽将来 的にガソリン税、軽油引取税は「地球温暖化対策税(仮称)」として一本化、自動車重量税は自動車税と一本化、自動車取得税は廃止▽畜産・酪農業、漁業にも 所得補償制度導入▽森林管理・環境保全直接支払制度導入▽郵政株式売却凍結法を成立させ、郵政事業の4分社化を見直す。
 〈5〉雇用・経済 「中小企業いじめ防止法」を制定▽原則、製造現場への派遣を禁止▽最低賃金の全国平均1000円を目指す▽温室効果ガス排出量は2020年までに1990年比25%減、2050年までに60%超減を目標とする。
 〈6〉消費者・人権 ビデオ録画などにより取り調べ過程を可視化する。
  〈7〉外交 緊密で対等な日米関係を築く▽日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む▽東アジア共同体の 構築を目指す▽北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるため、貨物検査の実施を含め断固とした措置を取る▽北東アジア地域の非核化を目指す。
 〈8〉憲法 憲法に足らざる点があれば補い、改めるべき点があれば改めることを国民に提案。国民の多くが改正を求め、かつ国会内の広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか、慎重かつ積極的に検討していく。

民主がマニフェスト発表 子ども手当創設や暫定税率廃止

民主がマニフェスト発表 子ども手当創設や暫定税率廃止

 民主党の鳩山由紀夫代表は27日午後、都内のホテルで記者会見し、8月30日投開票の衆院選マニフェスト(政権公約)を正式発表した。「5つの約 束」として中学卒業まで月額2万6千円支給する子ども手当の創設や、ガソリン税などの暫定税率廃止を盛り込んだ。主要政策の実行手順を示す2010~13 年度の工程表も明記。所要額は13年度に16兆8千億円として、財源の手当て策も示した。

 政権構想では与党議員100人以上を政府内に入れ、政治主導で意思決定する方針を強調。予算の骨格を策定する首相直属の「国家戦略局」設置や、事務次官会議の廃止も明記した。

光ファイバー、容量世界最大 KDDIなど

光ファイバー、容量世界最大 KDDIなど

 KDDIなどはデータの伝送容量が世界最大の光ファイバーを開発した。現在普及する光ファイバーに比べて約9倍の容量で、2時間のハイビジョン映 像なら720本分を1秒で送れる。高精細な動画配信を家庭で快適に楽しめるほか、離れた場所の医師が手術の映像を見ながら病気を治療する遠隔医療を可能に する。大都市間などを結ぶ通信網の基幹システムとして、3年後をメドに実用化する。

 開発したのは、KDDIの研究開発子会社であるKDDI研究所(埼玉県ふじみ野市)と情報通信研究機構。1秒間に30テラ(テラは1兆)ビットのデータを伝送できる。DVDなら720枚分に相当する。現在普及する光ファイバーの伝送容量は3.2テラビットだった。

2009年7月26日日曜日

保険の知識

(1 保険の仕組みと特徴)
1 経済的保障の提供
大数の法則/給付・反対給付均等の原則/収支相当の原則/表裏の関係/多数の加入者の存在が前提/保険の機能―経済的保障機能と金融機能/現金給付と現物給付

2 生保と損保―区別の趣旨
商法の分類/兼営禁止の趣旨は?/家計保険(生)と企業保険(損)/歴史的に区別されてきた―消費者保護の思想の萌芽/理論的な分類は?/保険の分類は保険会社にとって死活問題/損保には生保ではなく、定額保険が対置されるべき/あるいは、人保険⇔物・財保険

3 経済の安定・成長と保険の関係
保険はパブリックだ/政府は保険産業に政策的に介入する(監督と規制)/保険数学や保険法学等の専門性/税制上の優遇措置等によって保険の普及を促進/政府の保険は社会保険という/2005年以来不払い問題が発覚/金融機能は派生的だが重要/政府は保険資金の投資運用に介入する

(2 生命保険)
1 自助努力と生保の発達
保険と貯蓄は四角と三角

2 生保は基本モデルの組み合わせ
生存保険、死亡保険、生死混合(養老)保険/
定期保険、終身保険/
個人保険、団体生命保険(しばしば企業保険)/
無診査保険、有診査保険/
標準体保険、 標準下体保険、境界体保険/
自己の生命の、他人の生命の保険契約/
自己のためにする、他人のためにする生命保険契約/
家計保険、企業保険/
一時払い、分割 払い保険/
一時金保険、年金保険/
定額保険、変額保険(ハイリスク・ハイリターン)/
逓減保険、逓増保険/
有配当、無配当保険/

3 生保の普及と保険資金の増大
大量の既婚女性の存在―副業的に訪問販売方式/国民自助努力を強調する世論形成/都市化、核家族化/被雇用者の比率が上昇し、企業内福利厚生制度としての利用/株式会社が相互会社を圧倒/生保事業の長期性=保険料は長期的性格で運用/自然保険料を平準化して平準保険料に/若年時に多めに負担することで、保険資金が早く多く蓄積/計画的・長期的に投資運用できる/資金集めの手段に堕したような様相/生保会社は代表的機関投資家だ/投資はしても経営には介入しない―サイレント・パートナー/カントリー・リスク/90年代、多額の不良債権を抱える/…そしてバブル崩壊

4 信頼の回復へ
世帯加入率90%超という市場飽和状態/90年代後半、「生保離れ」/生保会社の経営破綻は保険加入者に深刻な影響/保険契約者保護の必要性/98年、生保契約者保護機構&損保契約者保護機構/契約を再移転/競争原理の導入/規制緩和による企業合併と企業集中の促進/ソルベンシー・マージンの導入

(3 損害保険)
1 富の蓄積と損保の発達
私有財産を守れ/損保ニーズの増大/自動車の普及/歴史的には企業保険の側面が強い/生保とは逆に大方が株式会社/リスク・マネジメントの有力な手段/生命・健康とは異なり、財貨は経済的・金銭的評価がしやすい/被保険利益―保険と賭博はどう違う?/損保が賭博の手段として利用されることは許されない/比例填補主義と実損填補主義/最も身近な火災保険の場合、保険金額が保険価額の80%未満なら、比例填補主義によって払われる

2 損保の基本モデルはシンプル
人保険、非人保険/物保険、人保険、財産保険
海上保険(マリン)、陸上保険(ノン・マリン)
短期保険、長期保険
全部保険、一部保険、超過保険
保険による利得の禁止

3 危険の多様化・巨大化―再保険
自動車の普及により自賠責保険/民間が扱うがノー・ロス=ノー・プロフィットという特異な保険/交通事故関連の損害保険のシェアは突出/危険の巨大化への対応―共同保険とその発展形の再保険/共同保険は危険を並列的に分散、再保険は危険を直列的に分散する/生保は長期保険、損保は短期保険の性格

4 損保業界の競争の激化

(4 共済と公的保険)
1 共済
相互扶助の精神/保険となんら遜色がないまでに成長/生保と損保の兼営が可能/JA共済

2 公的保険
公的保険と私的保険―営利と非営利/マクロ的な規模での所得再分配を実現/政策手段としての公的保険

3 社会保険
医療保険、年金保険、失業保険、労災保険+介護保険/ナショナル・ミニマム/危険ではなく負担能力に応じて徴収/水平的所得再分配と垂直的所得再分配/

(5 急激な環境変化と保険の対応)

竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術

内容紹介
◎100冊の本(ベストセラー含む)を執筆してきた書く技術
◎人気テレビ・ラジオ番組で磨いてきた話す技術
◎『99.9%は仮説』を生み出した考える技術……

著者は、文章は下手だとけなされ、しゃべりもダメだと笑われていました…。

しかしそれなのに、ベストセラー『99.9%は仮説』や話題の翻訳書『奇跡の脳』をはじめとした100冊にのぼる本を執筆し続け、『たけしのコマ大数学科』や『JAM THE WORLD』
といった人気テレビ・ラジオ番組に出演し続けてきました。

どうして、そんなことが可能だったのでしょうか?

本書は、その答えとなる「知的活動に関わるノウハウ」をありったけ集めた一冊です。
試行錯誤の果てに著者が獲得したノウハウを、どうぞご覧ください。

◆本書の構成◆
【INPUT】
プロ作家の速読・熟読/ロングセラーこそ大事/本を捨てる基準/これからのネット検索術/メール時間減量法/初対面で相手の懐に飛び込む術/効果的な相づち/笑わせるが勝ち/困ったときの切り抜け方…
【THINKING】
考える=3つの力/基礎訓練(数学、読解問題、論理学)/武器を手に入れる(英語、物理学の間主観性、比喩の力)/柔らかアタマのつくり方/変化する仮説/小説家の想像力/手軽にできる想像力の鍛え方…
【OUTPUT】
書き手から読み手へ/文末と文頭/まとまった文章の目次づくり/商業出版を狙うあなたへ/受賞する作品の共通点/話し上手になる4つのポイントレッスン/はっきり、短めに/相手の反応を見極める…

内容(「BOOK」データベースより)
著者のノウハウを好きなだけ盗んでください。100冊の本(ベストセラー含む)を執筆してきた書く技術、人気テレビ・ラジオ番組で磨いてきた話す技術、『99.9%は仮説』を生み出した考える技術…ありったけの試行錯誤オールインワン。


はじめに

1 インプット①/本
平積みは玉石混淆、平積みの上が宝のありか?/速読か熟読か、ではなく、速読と熟読―状況に応じて使い分ける/速読は接続詞に注意して/濃い本は熟読/本はフロム・カバー・トゥ・カバーで読むものではない(小説は別)/線を引くのは2回目に集中して勉強するため/本の整理は時間の無駄、記憶に頼る/整理は他人のためのもの/最後まで読んだ本は知的な財産としてとっておく

2 インプット②/情報収集
英語で検索してパフォーマンスをあげよ/国際ネット語としての英語/『広辞苑』、『現代漢和辞典』、『リーダーズ英和辞典』、電子辞書

3 インプット③/パソコン
ルータで安心、二重鍵/セキュリティやメンテナンスには相当神経を使っています/送受信したメールはとっておく/スパム・メール対策―パーソナルアンチスパム、ネットバリア、ウィルスバリア

4 インプット④/聞く技術
聞き手が下調べをしていないことに気づいたら話してはやる気をなくす、もはや話を聞くことは不可能だ/「私もそうなんですよ」は殺し文句―ただし、あざとくやるのはだめ/笑顔もとても重要/笑わせるが勝ち―アイス・ブレイク(IB、氷を溶かす)/笑いのツボを探る/とにかくユーモア(柔らか頭とも関係)/自分のしゃべる量は控えめに/「はい」「ああ、なるほど」/一瞬の「間」ができたときに質問せよ/私はかなりメモを取るほうです/数字、固有名詞はしっかりメモ/シグナルを察知―「こんな感じでいいですか」=「そろそろ帰って」/客観的質問→主観的質問がセオリー/喋りたがりと聞きたがりでは、前者が圧倒的に多い/感情移入できるのがよい聞き手/質問は具体的にせよ/無口な人には(あえて)間違った質問を

5 シンキング/考える技術
考えるには、情報の「収集→取捨選択→分析」が必要/考える人は嫌われる?―ソクラテスの処刑/きちんとモノを考えられる人が上部にいるか/新聞は欠かせない情報源/リテラシーを高めるには検証し続ける/先を読める人になる/哲学の不人気/論理性は訓練で身につけられるが、若いうちに学んでおいたほうがよい/「自分には論理性がない」という意識がない限り、勉強しようとは思わない/『新版 論理トレーニング』/比喩(アナロジー)の力―とくに新しい概念を理解するとき/小説を読むと文章がうまくなる/柔らかアタマとは複数の仮説を持つこと/朝令暮改は悪ではない/ケインズは毎日生まれ変わった?/状況が変われば仮説も変わる/ベイズ推計…新たな情報が入ると確率が変わる/固いアタマは1つの仮説に縛られる/自分と違う発想をする人と話す/北野武の映画術―画ありき/私は空想家/たくさんインプットする/想像力を鍛えるにはその人になりきってイメージせよ/何もしなくてよい時間が発想を生む

6 アウトプット①/文章術
読書で語彙とその自然な使い方が身につく/本を読む人ほど文章がうまい/目次ができれば半分完成

7 アウトプット②/話す技術
書くことと話すことはまったく違う/場数を踏んで慣れるしかない/アドリブを聞かせて聞き手を楽しませるしゃべり方/事前にある程度内容を整理しておく/何の準備もなしにうまくしゃべれる人はほとんどいない/一度でもリハーサルをするかしないかでスピーチのパフォーマンスは相当変わる/下手でもよいから中身のあるしゃべりを

8 4科目おさらい法
(英語)/英語⇔日本語の変換をやめよ/暗唱、暗唱、暗唱―とにかく暗唱が大事!/ipod/1日30分で6ヶ月/教材は3-4時間のものを/ディクテーションは超合理的/聞き流す→口でまねる→手で書く/テレビよりもラジオ―ディクテーションできれば聞き取れる/アメリカ英語かイギリス英語か?/単語力が決め手/(国語)/小説で表現力を

整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣

はじめに
きちんと整理できる人は優れたデザイナー/退屈な整理をクリエイティブに/イノベーションを生み出す力

1 書類ハック!
PCにある書類データを紙で持っているのは無駄である/「情報共有したいのでメールでデータを送ってもらえますか?」/ファイル名をルール化しておく/ドキュメント・スキャナ―ScanSnapS1500/フィード機能/仕組み化とは判断を不要にすること/AdobeDigitalEditionsで管理/SugarSyncでどこでもオフィス/マイドキュメントとデスクトップの同期がおすすめ/ノマド(遊牧民)的ワークスタイル/リファレンス・ファイルを充実させよ/ファイルはとりあえずMagicBriefcaseに放り込め/紙の書類はクリアホルダーで時系列に/ポケット1つの原則

2 環境ハック!
ワンツール・マルチユース/キーボードも統一―エレコムTK-UP04FP/BetterGmail、BetterGreader、Xmarks/過去は左視線、未来は右視線/IMEバーは上端中央に/机の上とデスクトップはきれいにして帰る/無意識のうちにつくられていたルールが本当に正しいのだろうか? もっとよいルールはないのだろうか?

3 情報ハック!
本を捨てる/本棚の大きさによって知的好奇心が制限されるのはもったいない/本がいつでも棚にあると、メモしたり記憶したりするインセンティブが生まれにくくなる/mixiのレビュー機能/新聞、雑誌も同じ/情報への飢餓感/ScanSnapでPDF化/小山の定期購読リストは?/新聞は数字とキーワードを/Technoratiでブログの最新情報を検索/はてブで最新情報を取得/2chは効率性の問題あり/RSSリーダーには容赦なく登録し、容赦なく削除する/キーワードは言葉による情報の圧縮、図解はビジュアルによる情報の圧縮/目次だけでインスピレーションを得られる/ケータイメールやEvernoteでデジタルメモ/テレビは1.5倍速/報告書はピラミッド原則で/『考える技術、書く技術』

4 生活ハック!
悩まず同じものを購入/買いだめの効用/コンビニ受け取りサービス/買い物TODOを減らす/創造的な人は服に時間をかけない―スティーブ・ジョブズは黒いタートルネックとジーンズ/食事もパターン化/第3の場所(サード・プレイス)を持つ/ルーティンがあってサプライズがある

5 思考ハック!
寝る直前にインプット(寝る前のアウトプットはうまくいかない)/AMはアウトプット中心、PMはあまり深く考えない作業→頭の中がカオスに、夜はインプット/アウトプットするときは1つのことに集中/創造性を高めるためのTODOリスト―「今日はこれ以外やらなくていい」/GmailでTODO管理/癒しグッズで思考モードを切り替える(アロマ、お茶、コーヒー、観葉植物、色)/細いペンは繊細に、太いペンは大胆な図解に/図解して思考を整理(見える化)/対立概念、三位一体、四象限/マンダラート/オンライン類語辞典Weblioで発想を広げる/レイヤーを上げて視点を変える(俯瞰する)

6 人脈ハック!
名刺は1年で捨てる―鮮度への意識を高めるインセンティブ/日付

【09衆院選】教員免許更新制度廃止も 「民主政権」日教組に配慮

【09衆院選】教員免許更新制度廃止も 「民主政権」日教組に配慮

 民主党が、8月30日投票の衆院選後に政権の座についた場合、今年4月に 導入された教員免許更新制の廃止を含めて、現行教員制度を抜本的に見直す方針であることが25日分かった。免許更新制については、同党を支援する日本教職 員組合(日教組)が廃止を強く求めていた背景がある。

 教員免許の更新制は、安倍晋三内閣時代の平成19年6月に成立した改正教育職員免許法に基づいて導入された。教員の質の維持・向上のため、教員免許の期限を10年とし、免許更新のための30時間の講習受講を義務付けた。

  だが、日教組は、「教員の時間的な負担が増す」などとして、廃止を求めてきた。日教組出身の民主党の輿石(こしいし)東(あずま)参院議員会長は5月16 日、山梨市での山梨県教職員組合の定期大会に出席し、「(政府・与党は)教員免許更新制度などとふざけたことを言うな」と述べた。さらに、今月25日に は、甲府市で演説し、「政府は先生の身分にまで口を出す必要はない」と述べた。

 民主党は今年3月、教員免許改革法案を議員立法で参院に提 出、野党の賛成多数で可決され衆院に送付されたが、審議未了で廃案となった。民主党はこの法案を踏まえた制度改革も検討。教員免許を「一般」と「専門」に 区分して、教員の養成課程を4年制から6年制に改革する方針だ。免許取得時のハードルを上げて、教員の待遇改善や社会的地位の向上を図る目的があるとみら れる。

MS、欧州委に譲歩 他社製ブラウザーの選択可能に

MS、欧州委に譲歩 他社製ブラウザーの選択可能に

 米マイクロソフト(MS)は24日、欧州市場では同社のパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」に、自社製だけでなく他社製のインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)も搭載し、競合商品も選択できるようにする方針を明らかにした。

 同社は今年1月、欧州連合(EU)の欧州委員会から、「ウィンドウズ」に自社製ブラウザー「インターネット・エクスプローラー」を搭載しているのは「抱 き合わせ販売」でEUの独占禁止法にあたる規定に違反する疑いがあると指摘され、釈明を求められていた。10月に新OS「ウィンドウズ7」を発売する前に も新方式を導入してEU側に譲歩し、制裁などの措置を受けるのを避ける狙いとみられる。

 MSの発表を受けて欧州委も同日、「新提案を歓迎する」との談話を発表。ただ、新方式について「消費者の選択肢を確保するという視点から有効性を調査する」としており、今後検証したうえで結論を出す方針だ。

 欧州委はこれまで、MSの独占的な手法に厳しく対応してきた。MSがウィンドウズの独占的地位を乱用して他社への技術情報の提供などを拒んでいるとして、08年2月まで3回にわたって計16億7650万ユーロの制裁金を科した。

2009年7月25日土曜日

人を動かす質問力

はじめに
「大切なのは質問をやめないことだ」(アインシュタイン)/私は人間理解が足りなかった/『人を動かす』/人を動かすには命令してはならない/『影響力の武器』、『ハーバード流交渉術』/質問されると、①思考し、②答えてしまう/質問の6つの力―何を目的とするかによって質問は変わる

1 情報を得る質問
考えてほしければオープン、誘導したければクローズド/「なぜ」は両刃の剣/相手に負担をかけない/質問のタイミング/一瞬で選択しなければならない/「アフガニスタンに行ってましたね」―あらゆる感覚と言葉からの情報で仮説を立てながら質問する/ダメな質問とは?―ネガティブ・クエスチョン、ノー・アンサー・クエスチョン、即座に否定、相手の脳に負担をかける質問

2 人に好かれる質問
「人間は、愛しているときと憎んでいるとき…同じ1つのものが同じには見えない」(アリストテレス)/好意を持たれる法則―外見、類似性、賞賛、単純接触効果、共同(共通の敵)、連合(良いニュースを持ってくる人と悪いニュースを持ってくる人)/好意の返報性、悪意の返報性/会話のティッピング・ポイント(沸騰点)を見逃すな―自信、関心、心地/質問ブーメラン―「○○さんは、GWどちらに?」/質問の内容に一致した態度と声の調子で/クエスチョン&サイレント

3 人を動かす質問
自尊心を満足させ、自尊心が傷つくのを避ける/感情→理性の順(欲求→正当化)/質問のシナリオで、相手の思考をコントロールし、会話をコントロール/何かを押し付けようとすると、同じ力で反抗する/説得することを悟られてはならない(大原則)/議論で相手に勝ってはならない/「仮にクエスチョン」で口がすべることも/反論することは断る理由を開示することになる/希少価値の法則―「今決めないとなくなってしまうかもしれませんよ」/「アダムがリンゴを欲しがったのは、リンゴが食べたかったからではなく、それが禁じられていたからだ」/返報性の法則/ドア・イン・ザ・フェイス―譲歩をプレゼントせよ/一貫性の法則で相手を縛り付ける(二段階質問法)/社会的証明の法則―「皆やっているよ」のパワー

4 人を育てる質問
信頼を失う上司とは?/途中で遮ったり、否定する/間違っても謝らない/感謝の気持ちを表さない/意見を押し付ける/傷つけることを言う/よい上司とは?/食べ物を与えず、得る方法を与える/相手の自尊心を傷つけない/過去の行動を正当化→別の理由で変更を依頼(相手は間違っていなかったという自尊心を確保)→変更を賞賛/ポジティブ・クエスチョンでポジティブ思考に/あらゆるネガティブ・クエスチョンはポジティブ・クエスチョンに変更できる/「心臓に穴のある赤ちゃんはいらない?」

5 議論に強くなる質問
自分の提案を理論武装し、相手の論理の欠陥をつく/ソクラテスと弁護士は議論に負けない/議論の勝ち負けは―負けを認める、論理矛盾により論理が破綻、何も言えなくなる/そもそも流議論術―そもそも→ところで→だとするならば/常に「そもそも何の話をしているか」を頭に入れておく/試験に受かること<勉強すること???/「汝は生きるために食うべきで、食うために生きるべきではない」(キケロ)/立証責任の転換―「金庫を開けて欲しいなら根拠を示してください」

6 自分をコントロールする質問
金持ち投資家と破産寸前の男―会社の同期2人は何が違ったのか/『こころのチキンスープ』/Tを書き、「僕は『なぜできないか』なんてことを議論する気はないんだ。『どうしたらできるか』だけを議論したいんだ」/どうしたらできるかを考えよ

15歳からの外交官が書いた国際問題がとりあえず全部わかる本

内容紹介
いま新聞やテレビ等で話題になっている国際問題のうち、ほんとうに大事なことだけを厳選し、コンパクトにまとめた、これまでにありそうでなかった本です。
本書を読めば、たったの2時間で、国際関係の知識をざっくりと身につけることができます。

■本書の特徴は、次の5つ!

1 著者は現役の外交官!
著者は現在、外務省アジア大洋州参事官。内容の信頼度は抜群です。
2 最新の時事ネタ満載!
08年冬の世界金融危機、オバマ政権誕生、09年5月の北朝鮮の核実験まで、最新の時事ネタを網羅しています。
3 知りたいところだけ読める!
地域別(朝鮮半島、中東、中国、アメリカ・・・)、キーワード別(戦争と平和、経済、貧困問題、環境問題・・・)の2部構成。
いま知りたいところだけをさっと読むことができます。
4 地図、新聞記事を多数掲載!
国際問題の理解には欠かせない地図、図表、新聞記事などをふんだんに盛り込んでいますので、ざっと眺めるだけでも重要事項が目に入るつくりになっています。
2色刷で、すっきりしたレイアウト。
5 便利な用語解説つき!
特に重要な用語については、「用語解説」をつけています。
また、解説用語の索引をつけましたので、ピンポイントで知りたい用語から引くこともできます。

高校生・大学生の副読本に、大学受験の小論文対策、
就職試験の一般常識問題対策、ビジネスマン・公務員の昇進試験対策にと、
幅広い用途にお使いいただける1冊です!

内容(「BOOK」データベースより)
この本は、世界の大きな流れを俯瞰しながら、問題の本質をわかりやすく説明する基本ハンドブックです。これ1冊で、国際問題の最小限のエッセンスを、さっ と身につけることができます。地域別・分野別の2部構成になっています。巻末付録に「もっとくわしく知りたい人のための国際問題キーワード13」つき。


(第1部)
1 東アジア共同体?
冷戦の残滓/カシミール問題/13億の中国、11億のインド/ドカ食いの成長/日本のアジアに対する歴史

2 中国は責任ある大国になれるか?
政冷経熱/戦略的互恵関係/GDP3位/世界の工場と市場/環境汚染、資源・エネルギー問題、格差、汚職…/鄧小平/70-80年代/天安門事件/社会主義市場経済/「改革・解放」/年率9%以上の成長/共産党一党支配と市場経済の並存が党幹部の汚職を蔓延/三農問題/シマウマもライオンもとにかく走り出せ/知的所有権、環境への配慮?―海賊版の氾濫や環境破壊/中国語や中国文化の理解/沿海都市部の富裕層や中間層(1億人を突破)の高消費社会/胡錦濤は安定した日中関係重視/シーレーン(海上交通路)/150年の屈辱の歴史と30年の大国意識/反日・反中や嫌日・嫌中の感情

3 北朝鮮の挑発
先軍政治/100万を越える兵力/2006年のミサイル発射と核実験/北朝鮮船籍の入港禁止と輸入禁止(現在も継続中)/「対話と圧力」/六者会合/2002年拉致の謝罪―17人のうち5人が帰国/日朝平壌宣言

4 台湾海峡―両岸関係
90年代の民主化/「台湾人であり、中国人ではない」/反国家分裂法―「一つの中国は絶対に譲れない」/2008馬英九―両岸関係改善への期待/日本は日中共同声明に基づき非政府間の実務関係として維持/中国側の台湾向けミサイル撤去等を期待

5 ASEANはアジアのEUになれるか?
対共産主義という共通の敵/全会一致(コンセンサス)意思決定や内政不干渉/とくにミャンマー問題、アウン・サン・スー・チー女史/2015年までにASEAN共同体を形成するという目標/ASEAN憲章の採択/福田ドクトリン(77)/ODA/アジア通貨危機(97)

6 インドの経済成長
ムンバイ同時テロ/印パの緊張/SAARC(南アジア地域協力連合)/豊富な若年労働力/カースト制度に縛られない/NPT未加盟、CTBT未署名/戦略的グローバル・パートナーシップ/日本は最大のODA供与国(約2300億円/08)/日本からの進出企業も急増/パキスタンのカシミール問題

7 イラクとアフガニスタン
(イラク)/メソポタミア文明/王朝がめまぐるしく交代/WWⅠ後はイギリスの委任統治領/スンニ派、シーア派、クルド人の抗争/フセイン大統領(79-03)の恐怖政治により、クルド人虐殺やイラン=イラク戦争/クウェートに侵攻(90)したが、湾岸戦争で多国籍軍に敗戦。大量破壊兵器の廃棄等を義務付けられる/米英等の武力行使によりフセイン政権崩壊(03)/治安は改善傾向にあるがテロ攻撃は頻発
(アフガニスタン)/多民族国家により、歴史的に強力な中央集権的政権ができない/89年ソ連撤退で共通の敵を失う/イスラム原理主義勢力、タリバンが全土を掌握(96)/01同時多発テロを受け、アメリカが侵攻すると、タリバン政権は崩壊し、カルザイ政権が誕生/タリバンやアル・カイーダによるテロは続く/治安はまだ回復していない/20年以上の内戦でインフラは壊滅的打撃

8 中東
石油の最大供給地/イスラエル=パレスチナ問題/20Cにはじまるシオニズムにより欧米に離散していたユダヤ人がパレスチナに入植/イスラエルが独立を宣言(48)/イスラエル=アラブ諸国間で4度にわたる中東戦争が起き、多くの難民が発生(パレスチナ難民は約460万人)/イスラエルとPLOの相互承認(93)/オスロ合意/パレスチナ人による暫定自治/イスラム過激派・ハマスがガザを制圧(07)/ハマスとファタハの対話を実現せよ/日本は「平和と繁栄の回廊」により、イスラエルとパレスチナが共存共栄していけるよう提唱/無視できないイランの核問題

9 アフリカ―紛争と貧困
内戦と紛争、貧困や感染症/ソマリアの内戦/コンゴの武力衝突/ダルフール問題/ジンバブエ問題/エイズ問題/アフリカの国境線は、西洋列強の帝国主義の下で引かれた/スーダン・ダルフール/第2のボツワナは現れるか―世界で最も早く成長した国のひとつ/石油をはじめとする豊富な資源/TICAD(アフリカ開発会議)

10 EU
27か国、4.9億人、GDP14.5兆ドル/パスポート・コントロールや関税も廃止/深化と拡大/トルコの加盟問題―ほとんどがイスラム教/キリスト教徒イスラム教の歴史的和解が実現?

11 ロシア
バルト3国を除く旧ソ連邦諸国は、CISを形成/NATO加盟を希望し、新欧米路線を明確にしたグルジアは、南オセチア問題をめぐってロシアと軍事衝突/好調なエネルギー関連産業/「偉大なロシア」の復活/二頭体制/旧東欧諸国へのMDを進めるアメリカやNATOとの緊張関係/とくにNATO拡大をロシアは警戒/CIS加盟国の離反は実力で阻止!/「新冷戦の到来を恐れない」(メドベージェフ)/日露行動計画/中長期的にエネルギー資源の供給源が東シベリアに移動、日本の協力、ハイテク技術に関心/日本の輸入の多角化のためにも有益

12 アメリカ
1776に独立した歴史の短い国/WWⅠ後に大英帝国に代わって世界大国となった/アメリカの影…双子の赤字、貧富の格差、犯罪と銃社会、医療費、無保険者、不法移民etc/イラク戦争とユニラテラリズム/オバマの登場/軍事力だけでなくスマートパワーを駆使/国際協調主義

(第2部)
13 国家の戦争から非国家の紛争へ
14 核兵器の拡散
15 安全の確保
16 ヒトの派遣はどこまで可能か?
17 領土問題
18 歴史問題
19 ゼロサム・ゲームかwin-winか?
20 グローバル化の功罪
21 世界経済、3つの問題
22 日本経済
23 資源、エネルギー、食料問題
24 環境問題
25 貧困と開発

補講(国際問題のキーワード13)

やさしくわかるIFRS

1 IFRSとは?
日本の会計基準とIFRSはほとんど同じ/解釈指針とは/コンバージェンスとアドプション/IASB/原則主義(principles-based)と細則主義(rules-based)/概念フレームワークは憲法で一般法/主要国でIFRSを導入していないのは日本とアメリカだけ/アメリカはコンバージェンスからアドプションへ―ノーウォーク合意、ロードマップ/日本版ロードマップ/日本での適用は2012年?/並行開示/

2 IFRSでF/Sはどう変わる?
B/S→財政状態計算書、P/L→包括利益計算書/B/Sは資産、負債、資本/包括利益=投機純利益+その他の包括利益/含み益が包括利益に直接的に影響(直接資本計上とかはしない)/①「包括利益を表す単一の計算書」、or②「当期純利益を表す計算書+当期純利益→その他の包括利益を表す計算書」/特別損益項目を表示してはならない―恣意性の排除/費用は形態別か機能別に分類/C/Fは直接法が望ましいとされる(実際には圧倒的に間接法)/①会計方針の変更、②F/Sの誤り修正→過去に遡及して修正、③会計上の見積もりの変更→当該会計期間から将来に向かって修正/企業にとって負担となる/リストラ資産と事業が明らかに/四半期財務報告の負担/セグメント情報はマネジメント・アプローチで作成/マネジメント・アプローチ…経営者が資源配分に関する意思決定を行う単位

3 資産・負債への影響
すべての資産・負債を時価評価するわけではないが日本基準と大きく異なる/金融商品は4種類に分類、評価/公正価値(時価)の変動は損益に計上/債券はCFを見積もり減損処理/金融負債は償却原価法で評価/デリバティブは日本基準より広い/組込デリバティブとは?/ヘッジ会計については日本基準の簡便法(振当処理)は認められない/金融商品の開示はより詳細に―リスク情報の開示/棚卸資産は洗替え法に一本化/有形固定資産には再評価モデルが認められる/再評価モデルとは?/投資不動産には公正価値モデルが認められる/公正価値モデルとは?/無形資産を資産計上/ファイナンス・リースの数値基準は廃止/現在の債務ではないものに引当金計上は認められない

4 収益・費用への影響
売上は出荷基準から検収基準へ/工事進行基準と工事完成基準―工事完成基準を採用している場合、工事完成時に利益が計上されない/株式報酬の取り扱い/退職給付だけでなく、幅広く従業員給付について規定/減価償却方法が大きく変わる/飛行機は機体とエンジンに分けて償却―コンポーネント・アカウント/残存価額は売却見積額/耐用年数は実態に応じて見積もる/償却方法は将来の経済的便益が消費されるパターンを表す方法を/減損損失を計上するケースが増える/減損損失の戻しいれを行う/研究開発費―研究活動→費用処理、開発活動→無形資産計上/繰延税金資産の回収可能性の判断がより重要に

5 連結とM&Aへの影響
すべての子会社を含めることで連結の範囲が拡大/議決権の過半数がなくても支配が存在するケース/支配力概念の違い/SPE(特定目的事業体)/少数株主の取り扱いが変わる―連結F/Sは経済的単一体説で作成/子会社株式売却益が計上できなくなる―資本戦略に影響/関連会社の範囲が拡大/企業結合において持分プーリング法は認められない/パーチェス法と持分プーリング法/パーチェス法の4ステップ/のれんは償却しないが減損の対象

2009年7月24日金曜日

財務会計

1 財務会計の意義
2 財務会計の基礎的前提と概念フレームワーク
3 財務会計の処理プロセスとそのメカニズム
4 財務会計のフレームワーク
5 財務会計の基礎理論
6 会計基準と企業会計原則
7 財務状況の計算とB/S
8 資産の意義と評価
9 現金・預金
10 金銭債権
11 有価証券
12 棚卸資産
13 有形資産
14 無形資産
15 繰延資産
16 負債
17 資本
18 経営成績の計算とI/S
19 損益の会計と報告
20 リース取引
21 金融商品
22 外貨換算
23 企業集団
24 税効果
25 財務報告


1 財務会計の意義

2 財務会計の基礎的前提と概念フレームワーク
コスト・ベネフィット基準/FASBの概念フレームワーク/FASBとIASB/資産負債アプローチと収益費用アプローチ/連繋/クリーン・サープラス関係/資産負債アプローチの利益と収益費用アプローチの利益/財産法と損益法―水槽の比喩/資本直入方式・リサイクリング方式・全面時価評価方式

3 財務会計の処理プロセスとそのメカニズム

4 財務会計のフレームワーク
会社法と企業会計の乖離/会社と取締役の委託・受託関係/会社法の目的の1つは剰余金の配当規制/税務会計はF/S作成を目的としないため財務会計では取り扱われない/税法決算は、確定決算基準により、会社法決算に基づいて行われる/確定決算基準とは…税法固有の加算・減算により所得算定

5 財務会計の基礎理論
取得原価主義会計が基本/処分可能利益、信頼性、受託責任遂行状況の報告/

6 会計基準と企業会計原則
経験の蒸留/資本と利益区別/払込資本と留保利益/資本剰余金(流出不可)と利益剰余金(可)/蛸配当や二重課税の回避/H17会社法大改正により区別が曖昧になりつつある/明瞭性の原則とノイズの除去/概観と詳細のトレード・オフ/1つの事象について複数の会計処理/重要性の原則とコスト・ベネフィット/「予想される損失は計上してもよいが、予想される利益は計上してはならない」/保守的なGAAPの選択/

7 財務状況の計算とB/S

8 資産の意義と評価
資産会計が最も重要/資産負債アプローチと収益費用アプローチ/資産とは?/低価主義それ自体に測定属性はない

9 現金・預金

10 金銭債権

11 有価証券
12 棚卸資産
13 有形資産
14 無形資産
15 繰延資産
16 負債
17 資本
18 経営成績の計算とI/S
19 損益の会計と報告

20 リース取引
ノン・キャンセラブルかつフルペイアウトならFL/耐用年数基準、現在価値基準/所有権移転FLか?―所有権移転基準、割安購入選択権基準、特別仕様基準/所有権移転外であるか否かは以前ほど意味を持たなくなった/法的形式よりも経済的実質を優先(実質優先主義)/リース債務は原則として利息相当額を控除/FL→売買、OL→賃貸借

21 金融商品
22 外貨換算
23 企業集団
24 税効果
25 財務報告

2009年7月22日水曜日

借金を返すと儲かるのか?

内容紹介
決算書を勉強しても全然儲からない! 実際の仕事に使えない! それは会計数値の意味しか学んでいないからです。貴方の仕事は決算書のどこにつながるのか? それだけわかれば「使える会計知識」はもう貴方のもの。

内容(「BOOK」データベースより)
あなたの仕事が利益とキャッシュフローを変化させる。「会計」のナゾを解く革命的アプローチ。

1 会計を学んで儲かるのか
2 商売の記録と決算書
3 パズルの絵
4 虚妄のC/F
5 普通の人が普通に使う会計
補章 30分で学ぶ決算書の読み方


この本で覚えることは、この図だけである
この図に2本の矢印を加えれば、会計のすべての謎は解ける

1 会計を学んで儲かるのか
「株式投資をする人以外は、今後、決算書を見る機会は、ほとんどありませんよ」
改善策は具体的な行動に落とし込まなければならない
活動-会計-数値
静的な決算書と動的な決算書
借金を返すと儲かるのか?
①利益は変わらない―簿記的な考え方(階層1)教科書的
②利益が増える―会計・経営的な考え方
(階層2)金利負担↓
③利益が減る―ファイナンス的な考え方(階層3)プロジェクトへの投資
「皆さんは会計を知らない経営者についていけますか?」

3 パズルの絵
会計ブロックを積んでみる
この矢印の変化こそが決算書の動的な変化
矢印を意識するとB/SとP/Lの動的な変化が見える
資産が増えて利益が減ることはない
負債が増えて利益が増えることはない
繰延税金資産が増えると利益が増える
繰延税金負債が増えると利益が減る


4 虚妄のC/F
C/Fの重要性は外部利害関係者にとっての話
CFは重要だが、CFを改善するツールとしてC/Fを使う必要はない
減価償却のモヤモヤ―固定資産の流動化、自己金融効果
「自己金融」という単語から、資金が増えるような印象を持つが、「増える」というよりも「残る」と表現したほうが適切
減価償却とCFを関連付けて理解することではじめて実効性のある知識になる
「大切なことは、CFの改善にあたっては、CFと利益の両者を一体で考えることです。CFが利益に優先されるからといって、CFだけを追求することはできません。例えば、CFを増加させるためには、掛けの販売を現金取引にしたり、掛けのサイトを短くすればよいことは明らかです。しかし、そのような取引条件を強制することで、利益の源泉となる、肝心の得意先が減ってしまっては、元も子もありません。CFの源泉はあくまでも利益です。まずは利益の極大化を目指しながら、その中でCFに影響を与える項目を改善していくのが現実的なアプローチです」

5 普通の人が普通に使う会計
測定できないものは管理できない
「儲けたいけど儲けたくない」―利益と税金
通常、仕入れた商品が販売されて回収されるまでのサイクルよりも仕入先への支払いサイクルのほうが短いため、「売掛金+在庫>買掛金」となり、運転資金が不足する
利息は昼夜休むことなく発生する
在庫を持つか否か―機会損失と陳腐化リスクのトレードオフ
在庫はバッファとなり問題を顕在化させない


補章 30分で学ぶ決算書の読み方
CFOは大きいほどよい
S/S(株主資本等変動計算書、statement of shareholders' equity)

2009年7月20日月曜日

知の教科書 ソシュール

プロローグ 言語の謎とソシュール
1 ソシュールの生涯と思想
2 ソシュールのキーワード
『一般言語学講義』の問題点/ソシュール理論の図式化/ランガージュ、ラング、パロール/共時と通時/体系と辞項/シーニュ、シニフィアン、シニフィエ/言語記号の恣意性
3 三次元で読むソシュール
ソシュール以後/レヴィ=ストロースとメルロ=ポンティ/サルトル、フーコー、アルチュセール/ラカンとヤコブソン/バルトとその周辺
4 知の道具箱


プロローグ 言語の謎とソシュール
虹は七色?―強制的観察(フォースト・オブザーベイション)/「ある」ことの大問題―ハムレット
「生きるべきか死すべきか、それが問題だ」

2 ソシュールのキーワード
図式の構築と破壊/ランガージュ…言語/ラング…言語体系(日本語、英語)/パロール…言葉/通時と共時/体系と辞項




3 三次元で読むソシュール
ソシュール以後/言語学を越えて―レヴィ=ストロースとメルロ=ポンティ/構造主義―サルトル、フーコー、アルチュセール/精神分析・失語症・詩―ラカンとヤコブソン/記号論―バルト

4 知の道具箱
ブックガイド/ソシュールから構造主義へ

子どもない家庭は負担増 配偶者控除見直しで岡田氏

子どもない家庭は負担増 配偶者控除見直しで岡田氏

 民主党の岡田克也幹事長は19日のテレビ朝日の報道番組で、衆院選マニフェスト政権公約)の目玉政策の「子ども手当」(1人当たり月2万6千円)を創設するのに併せ現在の配偶者控除と扶養控除を見直して財源に充てると表明、子どものない家庭では負担増になることを明らかにした。

 岡田氏は「限られた予算を何に使うかが大切で、一部が負担増になるのは当然だ」と指摘。同時に「控除が大きい所得の多い人はマイナスになるが、所得の少ない人にはプラスになる」と説明した。これに対し、自民党の細田博之幹事長は「大きな摩擦が起きる」と控除見直しを批判した。

 これに先立つNHK番組で岡田氏は、海上自衛隊によるインド洋での給油活動について「来年1月まで期限がある。無条件で即座に戻るような、非現実的なことは言わない」と述べ、当面、継続する意向をあらためて示した。

2009年7月19日日曜日

バカヤロー経済学

内容紹介
Q.格差社会が拡大したのは、構造改革のせいですか?
A.違います。日銀がデフレにしたせいです。

Q.消費税の引き上げは、財政再建と年金制度維持のためですか?
A.違います。財務省の権力維持のためです。

Q.民主党・小沢代表の秘書逮捕は国策ですか?
A.よく分かりません。なぜなら、証拠がないからです。でも、この本を最後まで読めば、誰でも簡単に憶測できるハズです。

難しい経済の知識は一切不要。経済の根本定理・インセンティブ(動機)で読み解くだけで、日本社会のバカヤローな仕組みがよく分かる!
日本で一番簡単で役に立つ経済学入門書の決定版、遂に登場!

内容(「BOOK」データベースより)
バカヤローな社会の仕組みがよく分かる!日本を読み解く“生きた”経済学入門書の決定版。

ガイダンス 役に立つの? 経済学
アインシュタインにタイプライターを打たせるな

1 ゼロから学ぶ経済の基礎
ヴァーチャルなお金の増え方―信用創造
日本のハイパワード・マネー90兆円、マネー・ストック(マネー・サプライ)750兆円
国際金融のトリレンマ―固定相場、資本移動、金融政策
日本の輸出83兆円、輸入73兆円
インフレの要因は、長期的にはお金の量だけ(貨幣数量説)
多くの場合、不況時はお金が少なくて、好況時は多い
財政政策→公共投資、減税
金融政策→金利操作、量的緩和政策
公定歩合→政策金利(誘導目標)
金利の操作ではなく公開市場操作
コール市場、無担保コール翌日物
家計の節約と経済の活発化―合成の誤謬
守り重視の家計よりも攻め重視の企業
金利操作と量的緩和は、金利と量、どちらに焦点を絞るかという違いだけで、本質的にどちらも同じ
財政政策と金融政策の効果―マンデル=フレミング・モデル
財政政策(変)→× (固)→○
金融政策(変)→○ (固)→×
公共投資はフェアじゃない
予言の自己成就(自己実現的予言、自己破滅的予言)
目標を立てるだけでそれが実現
公共投資は絶対になくならない
事業が天下り機関に発注されるから
日銀には「引き締めるが勝ち」というDNAがある
伊藤隆敏だけが世界標準
インセンティブ同様、ペナルティも経済学の基本
円キャリー・トレード
低金利の日本で円を借りる→利回りのよい外貨や株式を買って設けよう
マーケットで金融商品がどう評価されるか―金融工学
ウォールストリートで最も名前を知られた日本人―伊藤清
出資者(株主)と債権者(預金者)―預金者は絶対に助ける
有価証券は株券と債券
徐々にフラットな税率へ⇔累進課税
好況時は資本主義、不況時は社会主義を志向

2 税金と政治 そのカラクリ
租庸調
社会→共通経費→税金制度の必要性
税金は共同体の共通経費
消費税は付加価値税
インボイス―みんなが互いに監視役
補完性原則―ごみ収集とか身近なサービスは地方、地方でフォローできない外交・景気対策等の抽象的サービスは国
応益原則―地方税は行政サービスの対費でとる方がよい
応能原則―能力に応じた税金(ex.法人税、所得税)
日本の国民負担率は低い
財政錯覚
ふるさと納税―自分で税金をどこにあげるかを選べる
寄附税制
家計は貯蓄超過、企業は借入超過
ネット債務
GDP500兆円、債務1000兆円、資産700兆円
(1000-700)/500=0.6
ネット債務でいえば日本の財政危機はそれほど深刻ではない
財務省のプロパガンダ(グロス債務で見せようとしている)
公共投資をすると、所得や株価が上がって景気がよくなる→円高になって輸出が落ち、その効果が相殺される
国がお金を貸しているのは独立行政法人(昔の特殊法人)―単なる官僚の天下り先
財政タカ派と上げ潮派
分権的にやったほうが中央集権でやるよい間違いは確実に少ない―ラプラスの悪魔はいない
near is the better
「小さな政府」の誤解
夜の議会(米)―税金で議員を雇う感覚
地方の財源
地方税―地方で徴収(自由)
交付税―財務省→総務省→地方に差配(自由)
補助金*―財務省→各省庁→地方に差配(限定)
*ただしくは国庫補助負担金
三位一体改革―交付税と補助金を減らして地方税へ
実際は(交付税+補助金)×0.8の地方税しか委譲されなかった
あとの2割は財務省がもらっちゃった(笑)
税金って最後、消費税しかなくなるんですよ
厚生経済学の基本定理―市場取引を通じて、みんなちょっとづつ幸福が高まっていくはずだ
三割自治
国から地方に20兆円のお金が流れている
税源移譲で地方に20兆円あげるには、消費税を地方に移さないと無理
年金は保険、保険は大数の法則をきかせなければならないから、大きな母集団が必要→どこの国でも年金だけは国の業務
財務省にしてみれば、お金を差配することがパワーの維持、そのためにはお金を吸い上げて配るのが一番
お金は一度財務省を通す、この思想だけは絶対に譲らない
年金システムはつぶれちゃう?
300-400兆円くらい足りない
今の保険料は10%ちょっとだと思うけど、あと7-8%必要
結論から言うと、経済成長を遂げるか少子化対策が進まないと、年金は大問題になる
保険料を上げるかもらうのを少なくするしかない
予算制約式―ラグランジュの未定乗数法
それは世代によって違っていて、昔は払う人がたくさんいて、もらう人が少なかったからたくさんもらってるわけ。でも、45歳か、いまもう50歳くらいかな、それ以下の人たちは、絶対払うほうが多いよ。これ、どう考えても仕方ないね(笑)
親への仕送りみたいなもんなんですよ、はっきりいえば
だったらもう、払うお金を少なくしたほうが簡単なんです
財務省の人間がいるときに脱税を摘発すると給料がスゴク高くなる
はっきりいえば、タレ込み(笑)
外車
数学のデュアリティー(双対性)―シューマイとグリーンピース
金融機関が脱税することはほとんどない
現金取引は脱税しやすい
社会保険料=ソーシャル・セキュリティ・タックスといって税金とあまり変わらない、だから、税務署がとればいいんだよね

3 選挙前に知っておこう!
議院内閣制
議会のマジョリティである与党が総裁を選んで、総裁が総理になる。その総理が大臣を選んで内閣をつくると、それが政府になる
議院内閣制の下では、政府の首脳を与党が占めるから、政府=与党の一体関係になる
官僚は内閣の下部組織
官僚を指揮できる与党はパワーを持つ
「権力の闘争とは官吏任命権の争いである」(ウェーバー)
官僚は選挙に晒されないから常に力を持ってしまうという問題
官僚内閣制→政治主導
議院内閣制…内閣が官僚を支配
官僚内閣制…官僚が内閣を支配
官僚の役割は①行政の事務を担当しているから政府とは関係なく中立的にやる、②政府が変わったときそれが民意なんだから、そこに遡行しなくてはいけない
中立性を強烈にしたのが日本の官僚制の特色
予算って誰が考えて、誰が決めるの?
以前は財務省の中の財政制度等審議会を隠れ蓑にしつつ財務省が全部書いていた
でも竹中さんが来て、こういう重要な話は、経済財政諮問会議という総理の下でやろうとなった
これ、1年目はうまくできなかったんだけど、2年目からは「骨太」ってネーミングがうけて、なんとなく先に経済財政諮問会議で方針を決めるようになったわけ(笑)
古代ローマの元老院
衆参で与野党が逆転しちゃうと、もう衆参の対決みたいですよね
そうそう、…自民党が衆議院で2/3の議席を持ってなかったら、永遠に法案もまとまらないんだもの
癒着って、ものの見方の問題でね、「この業者が政管と共同してやってるだけなんですよ」って言ったらそれっきりの話なんですよ
癒着しないで協力して国家事業を進めている場合も多いんでしょうけど
他の金融機関というのは?
保険と証券。でも保険はあまり関係がなくて、大雑把に言うと、金融機関って銀行と証券なんですよ。そうすると金融機関は銀行中心じゃなくなるから、証券のほうも大きくなるんです。
どうして広告を出しちゃいけなかったんですか?
それは競争するからなんですよ
オーバー・ザ・カウンター(OTC)
幼稚産業論―政府が全知全能であることが前提だからうまくいかないことが多い
格差が小泉改革で生まれたというのは嘘ですよ
知らない人も多いと思うんですが、小泉改革の前から格差はずーっと広がってるんです
再分配は否定しないけど大事なのは経済のパイを大きくすること(公平と効率)
アメリカみたいに4年は絶対動かないってやり方もあるんだけど、日本は4年の中でいつ動くか分からないわけ
記者クラブがあるのは日本と韓国だけみたい(笑)
御用学者と独立した学者
有名大学の場合は、ほぼ御用学者ですよ(笑)
財政重視⇔経済重視、大きな政府⇔小さな政府
バラマキ派(麻生、小沢、邦夫)、財政タカ派(与謝野)、上げ潮派(石原、小池)
大きな政府はオールド、小さな政府はヤング
上げ潮派の論理…①埋蔵金で市中国債を償還(財政再建)、②国債償還で市中のお金が増える(経済成長)
デュヴェルジェの法則…小選挙区制では政党数が2になる。一般化すると、1つの選挙区でn人が当選する制度では、政党数がn+1になる(有権者は死に票を回避する)
アメリカやイギリスは完全な小選挙区制だから二大政党でしょ

仕事に役立つインテリジェンス

内容紹介
インテリジェンスは国家安全保障の専売特許ではない。ウソやバイアスに引っかからないための最強の知恵なのだ!!私たちは有象無象の情報(インフォメー ション)に振りまわされて失敗することが少なくない。なぜなら人は自分に都合のよい話を重視したり、経験が邪魔して誤った先入観に縛られやすいからだ。 「一見が百聞に如かないこともある」「すべてに原因があるとはかぎらない」「結果を見て『自分は予測していた』と思いたがる」――本書は日常生活に潜む落 とし穴と、そこに陥らないヒントを、情報分析(インテリジェンス)のプロが導き出す。正しいメソッドと優れた直観を働かせ、仕事や人間関係で得するための 判断力養成ハンドブック。

【内容】(1)問題解決のための基礎知識 (2)過去を解明する、未来を予測する (3)知識と経験・五つの落とし穴 (4)正しい情報分析の技術 (5)ケーススタディで見る競合仮説分析 (終)正しい判断をするために

内容(「BOOK」データベースより)
私たちは有象無象の情報(インフォメーション)に振りまわされて失敗することが少なくない。なぜなら人は自分に都合のよい話を重視したり、経験が邪魔して 誤った先入観に縛られやすいからだ。「一見が百聞に如かないこともある」「すべてに原因があるとはかぎらない」「結果を見て『自分は予測していた』と思い たがる」―本書は日常生活に潜む落とし穴と、そこに陥らないヒントを、情報分析(インテリジェンス)のプロが導き出す。正しいメソッドと優れた直観を働か せ、仕事や人間関係で得するための判断力養成ハンドブック。

1 問題解決のための基礎知識
 インフォメーションがあれば十分なの?
 インフォメーションはあればあるほどいい?
2 過去を解明する、未来を予測する
 失われた過去を発掘する
 来るべき未来を予測する
3 知識と経験―5つの落とし穴
 大切なのは直観かメソッドか
 なぜ直観は誤るのか
 確立の初歩的ミス―典型のヒューリスティクス
 一見が百聞に如かないこともある―利用可能性のヒューリスティクス
 すべてに原因があるとは限らない―因果関係のヒューリスティクス
 一度出来上がった見方は変わりにくい―修正/アンカリングのヒューリスティクス
 「自分は予測していた」―後知恵のヒューリスティクス
 人はインフォメーションの洪水に溺れやすい
4 正しい情報分析の技術
 仮説を適度に見直す
 仮説にこだわらない
 リンチピン分析
 分析結果どうしを競わせる
 グループで分析する
 大量のインフォメーションを処理する
5 ケーススタディで見る競合仮説分析
 共和国イスラと独裁国家ペニン
 ジェーン・ボールディング事件
終章 正しい判断をするために



1 問題解決のための基礎知識
インフォメーションはインテリジェンスを生み出す材料にすぎない
単純問題、確定問題、ランダム問題、不確定問題
インフォメーションの役割、分析・推定の役割
インフォメーションの量と分析の精度は必ずしも比例しない

2 過去を解明する、未来を予測する
ヒューリスティクスの問題、マインドセットの問題
マインドセット=ヒューリスティクス
ランダム問題、不確定問題の世界
ノルマンディ上陸作戦(44)
インフォメーションの洪水
これから起こることに対する仮説(アイオワ号事件とは正反対)
シークレットとミステリーの問題
ミステリーは存在自体が不確か
サプライズが生じる
直観の問題点を意識しながら、適切なメソッドを使用して分析するなら、過去の出来事の真相解明や、未来予測の精度は確実に上がる

3 知識と経験―5つの落とし穴
分析にはアートとサイエンスの両方が不可欠
ルービンの花瓶幻覚を乗り越える
ヒューリスティクスとアルゴリズム―思考のショートカットと思考の積み重ね
ヒューリスティクスがなかったら日常生活もスムーズにいかない
ヒューリスティクスこそあらゆるバイアスの元凶
5種類の代表的なヒューリスティクスとそれにともなうバイアス

4 正しい情報分析の技術
修正の不足もやりすぎも危険
現代に甦ったベイズの定理
わずかなデータから思い切って推測を行うベイズ的な能力はきわめて重要
ベースレートこそが事前確率
ベイズの定理を分析に導入
事前確率を適宜修正
ベイズの定理を使えば冷静な分析が可能
事前確率と事後確率
予測が当たったときよりはずれたときに注意
競合仮説分析(ACH)
新たなインフォメーションに接すると、まず修正のヒューリスティクスが発動されて、無意識のうちに、とりあえずの仮説がわずかなインフォメーションにもとづいてすばやくできあがってしまう。続いて、アンカリングのヒューリスティクスが発動され、とりあえずの仮説は、それと整合しない新しいインフォメーションがもたらされても容易には崩れなくなってしまう。この問題を乗り越えるために考案されたのが競合仮説分析だ。
競合仮説分析のポイント
①修正/アンカリングのヒューリスティクスの回避・軽減
②仮説を出し切る
③整合しないインフォメーションを重視(整合するものは重視しない)
整合しない仮設が少ないものに絞り込む




2009年7月18日土曜日

論より詭弁 反論理的思考のすすめ

内容(「BOOK」データベースより)
著者は、論理的思考の研究と教育に、多少は関わってきた人間である。その著者が、なぜ論理的思考にこんな憎まれ口ばかりきくのかといえば、それが、論者間 の人間関係を考慮の埒外において成立しているように見えるからである。あるいは(結局は同じことなのであるが)、対等の人間関係というものを前提として成 り立っているように思えるからである。だが、われわれが議論するほとんどの場において、われわれと相手と人間関係は対等ではない。われわれは大抵の場合、 偏った力関係の中で議論する。そうした議論においては、真空状態で純粋培養された論理的思考力は十分には機能しない

内容(「MARC」データベースより)
みなさん、今まで、論理的に考えてきて、何かトクしたことありますか?  論理学で虚偽あるいは詭弁と名指されてきた論法を主な材料として、論理的思考をレトリックの立場から批判的に検討する。議論力・反論力が身につく一冊。

序章 論理的思考批判
弱者の悲鳴/威嚇は詭弁ではない/偏った力関係のなかでの議論/動機の詮索/町を行く人の思考と思想家の思考

1 言葉で何かを表現することは詭弁である
事実は並んでいない/配列の効果/得になる場合と損になる場合/事実は連結されてもいない/言葉の黒魔術/事実と意見は区別できない/問いの詭弁

2 正しい根拠が多すぎてはいけない
論証の厚み/根拠のせめぎあい/ラスコーリニコフの2つの議論/心の弱さと議論法

3 詭弁とは、自分に反対する意見のこと
詭弁の定義/勢力のない側の意見のみが詭弁として非難される/チョムスキーの不満/ピンカーの言語決定論批判

4 人と論とは別ではない
人に訴える議論/人に訴える議論の5分類/「関係がない」と「論点のすり替え」/論点をすり替えて何が悪い/立証責任の移動/発話内容についても怪しい/レトリックの側からの説明/空しい結論

5 問いは、どんなに偏っていてもかまわない
先決問題要求の虚偽/循環論法/「名づけ」による先決問題要求の虚偽/君はもう、奥さんを殴ってはいないのか?/凶弾する値打ちもない

序章 論理的思考批判
「ああ、詭弁で結構だ」
出入りの業者に剣突を食らわせた社員は、上司の前では小さくなっている

1 言葉で何かを表現することは詭弁である
似非フェミニストが「男女」という文字の順序が気に食わぬと思っても、これを解決するどんな方法もない
独創的だが論証に難点がある/論証に難点があるが独創的だ
私に言わせれば、こんなパンフレットを書く人間は、良心的なのではなくただの馬鹿である
A子は物静かだ/A子は陰気くさい
「もし何かをほめたたえようと思えば、同じ種類のものの中で、よりすぐれたものから比喩をとらなければならないし、けなそうとすれば、より悪いものの中からをれを選ばなければならない」(アリストテレス、『弁論術』)
自分にとってもっとも都合のよい言葉を選ぶことは、説得を目的とするレトリックの立場から言えばむしろ当然
われわれが言葉を発するや否や、われわれは聞き手に世界をわれわれと同じように見るよう仕向けているのである
事実と意見を区別することはほとんど不可能

2 正しい根拠が多すぎてはいけない
レトリックは正しいことの証明ではなく説得の手段
論理的に正しくても心理的におかしいことがある

3 詭弁とは、自分に反対する意見のこと
定義とは限定することだから、広い定義などほとんど意味はない
そもそも「説得する」ことと「騙す」こととの間に明確な線をひきようもない
たちの悪い人は、相手に対する定義の要求を武器の1つとして使用する
定義を求めれば相手は困るはずだと予想しての幼稚な反撃に過ぎない
「相手を不安定にする問い」
「あなたにとって『知的である』とは、何を意味するのですか?」
正当な定義の要求と引っ掛けるための定義の要求
われわれが論理的であるのは、論理的でないことが不利になるときだけでよい
詭弁とは、味方が使った場合は言葉のあや、敵が使った場合のみ詭弁となる
自分たちに反対する意見のみが、詭弁と呼ばれる資格を持っている

4 人と論とは別ではない
詭弁のタイプ
それぞれの区別はさほど明確なものではない
論理的思考では発話者は装置にすぎない(内容のみが問題となる)
社会では論理よりも常識が優先される
ルソーが父親としては最低だったとしても『エミール』までもが下らないとはいえないのと同様
誰が語ったかということは、何が語られたかということ以上に説得に大きく影響する場合がある
私が思いつきで口にしたこととまったく同じものが、ヴィトゲンシュタインの遺稿から発見されたとすれば、それらは同じ意見ではない
人を持ってその論を評価することは必ずしも誤りとはいえない

5 問いは、どんなに偏っていてもかまわない
自分の判断は真であると確定させてしまえば、それが真であることを理解できない側に問題があることになってしまう(先決問題要求の虚偽)
視察/見物
「君はもう奥さんを殴っていないのか?」(多問/複問の虚偽)
「君はK西のあの下らない詭弁の本を読んだのか?」
「K西の本のどこが下らないのですか?」(相手に立証責任を負わせる)
「私はK西の本が下らないとは思いません」と答えてはならない
絶対にしてはならないのは、相手側に立証責任があるときに、こちらがそれを引き受けてしまうこと
不当予断の問い

「核の傘」で強い責任=北朝鮮との対話姿勢維持-米国務次官補

「核の傘」で強い責任=北朝鮮との対話姿勢維持-米国務次官補

 就任後初めて来日したキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は17日、都内の米大使館で記者団と会見し、「核の傘」を含め、米国が日本の防衛 を担う「拡大抑止」について、18日に同次官補が参加して開かれる日米安全保障協議委員会(2プラス2)の局長級実務者協議で取り上げる方針を明らかにし た。同次官補は、米国には日本に「拡大核抑止」を提供するという強い責任があると強調した。
 キャンベル氏は、究極的には核廃絶を目指すオバマ政権の方針を確認しながらも、北朝鮮の動向など「現在、われわれは非常に現実的な問題に直面している」とし、「核の傘」を今後も重視する考えを明らかにした。ただ、日本の核武装は「最善の選択とは思わない」と指摘した
  一方、強硬姿勢を強める北朝鮮への対応に関して同氏は、国連安保理決議による制裁をはじめ圧力を掛ける必要性を確認。半面、「扉を開けたままにするのが日 米の利益にかなっている」とし、6カ国協議への復帰は「手遅れではない」というメッセージを北朝鮮に送り続ける意向も示した。 
 また、衆院選の結果見通しには言及を避けながらも、どのような政権になっても緊密に協力する方針を確認した。

中国の米国債保有額、再び急増 5月末、初の8000億ドル台

中国の米国債保有額、再び急増 5月末、初の8000億ドル台

 米財務省によると、5月末の中国の米国債保有残高は前月末に比べ380億ドル増の8015億ドルとなり、初めて8000億ドル台を突破した。増加 額は昨年10月の659億ドル以来、7カ月ぶりの大きさとなった。外貨準備が2兆ドルを超えたのを機に、中国が再び米国債の積極購入に動き出したとの見方 が出ている。

 中国は今年に入って米国債の購入を絞り込み始めたもようで、保有残高の増加ペースは徐々に鈍化。4月末には昨年6月以来、10カ月ぶり に減少に転じた。金融危機でドルの信認が揺らぐ中、中国はドルに偏った外貨準備運用の多様化を探っており、運用先を米国債以外に振り向け始めたとの観測も 浮上していた。

衆院解散、戦後23回目=「宝刀」抜くのは14人目-麻生首相

衆院解散、戦後23回目=「宝刀」抜くのは14人目-麻生首相

 麻生太郎首相は21日に衆院を解散する。解散は戦後23回目、現憲法下で21回目。解散に至る経緯やその時の政治状況を反映し、さまざまな呼び名が付けられている。
 最近の例では、郵政民営化の是非を問うと首相自ら命名した2005年の「郵政解散」(小泉内閣)。首相の失言にちなんだ00年の「神の国解散」(森内閣)がある。
 1986年の「死んだふり解散」(中曽根内閣)は、衆院定数是正に絡んで「解散はしない」と公言しながら、急きょ踏み切り、自民党が300議席と大勝した。
  麻生首相の祖父・吉田茂氏は4回解散しているが、このうち自身の暴言から内閣不信任案可決に至り解散したのが53年の「バカヤロー解散」。これも含め、不 信任が可決され解散となったのは過去4例ある。一方、政権交代に王手を掛けた鳩山由紀夫民主党代表の祖父・一郎氏も1回解散(55年の「天の声解散」)し ている。
 今回と同様、自民党に強い逆風が吹いていたのが、不祥事が相次いだ66年の「黒い霧解散」(佐藤内閣)。同党の敗北濃厚と見られたが、予想外の善戦で苦境をしのぎ、その後の長期政権へとつながった。
 解散できずに任期満了選挙になったのは76年の「ロッキード選挙」(三木内閣)だけ。現憲法下で解散権を行使したのは麻生首相で28人中14人目。「伝家の宝刀」を抜かずに退陣した首相も多い。

2009年7月15日水曜日

ベーシック 流通のしくみ


1 総論―流通とは

2 日本の小売業
   業種/業態分類
3 大手小売業の動向
   百貨店、GMS、SM、専門店(家電・DS等)の上位集中
4 進化する業態、台頭する新業態
   FC、CVS、SPA、インターネット通販
5 卸売業の再編
   総合商社の役割
6 メーカー流通
   系列化の崩壊、メーカーと小売業の製版連合

7 流通業の経営と仕事
   仮説と検証
8 これからの流通
   サービス>モノ、IT、低コスト、国際化、独創性、サービス化

ハブ機能
生産者→卸売業(問屋)→小売業→消費者
多数のメーカーからの商品の収集と小売業の納入(商品の分散)
情報機能(売れ筋商品は?)




手にとるようにユング心理学がわかる本

内向性と外向性

4つの心理機能
感情⇔思考 (合理機能)
直観⇔感覚 (非合理機能)

タイプ論
外向的思考タイプ―学者
内向的思考タイプ―哲学者
外向的感情タイプ―流行を追いかける人
内向的感情タイプ―修行者
外向的感覚タイプ―職人
内向的感覚タイプ―評論化
外向的直観タイプ―発明家
内向的直観タイプ―詩人

コンプレックス

元型
人が必ずそう感じるという概念
ex.母親=包み込んでくれる
グレートマザー
ワイズオールドマン
シャドー
アニマ、アニムス
ペルソナ

2009年7月13日月曜日

河合塾でお話

河合塾でお話

・・・・・・
教育者が教場で行う仕事は一つだけである。
それは子どもたちの知性のパフォーマンスを向上させることである。
それに尽きる、と申し上げてよろしいであろう。
子どもたちの知的な不調の原因の過半は彼ら自身が自分の脳を活性化する術を理解していないからである。
学校ではなかなか教えてもらえない。
というのは、「機嫌のよい教師」「いつもにこにこしている先生」にあまりお目にかかる機会がないからである。
まことに理解に苦しむことであるが、「機嫌のよい教師」「いつもにこにこしている先生」を組織的に生み出すことの教育上の有効性について理解している人は教育行政の要路者の中にも教育について語る知識人の中にも、ほとんどいない。
脳の機能についてまじめに考えればすぐにわかるはずである。
私の知人友人の中には脳科学の専門家が養老先生、茂木さん、池谷さんと三人いる。
三人に共通しているのは、「オープンマインド」ということである。
いつもにこにこしている。
これは「たまたまそういう人だった」ということではない。
この方々は、人間は「理解しがたいこと」を受け容れ理解しようと願い、それを受け容れるために脳の容量を押し広げているときに脳の情報処理能力が最高速になることを体験的にも理論的にも熟知しているからである。
「心を開く」ときに、脳の演算能力は向上し、「心を閉ざす」ときに、脳の機能は劣化する。
怒ったり、憎んだり、嫉妬したりしているときに知性の機能が上がるということはない
これは確かである。
だから、「怒っている知識人」とか「不機嫌な研究者」というのはそもそも形容矛盾なのである
怒ったり不機嫌になったりしていたら脳のパフォーマンスが下がることを知らないのなら、彼らは知的職業に就くべきではない。
知っていてそうしているなら、彼らは自分の脳の機能を最大限まで向上させなければ対処できないようなチャレンジングな課題に直面していないということになる。
つまり、平たく言うと、「怒っている知識人」とか「不機嫌な研究者」というのは定義上「バカ」か「怠け者」か、その両方だということなのである(というようなことを書いてまたまた人を怒らせたら元も子もないじゃないか・・・というご叱正の声が聞こえてはくるのであるが)。
ともあれ、若い人たちは「自分の脳の機能をどう向上させるか」という課題に最優先で取り組んでいただきたいと思う。そして、それは「オープンマインドで生きる」ということである。
というわけで、実践的な教訓をいくつかご教授しておこう。
他人と意見が違ったら、とりあえず「キミの言う通りだ」と言ってみる。
そして、自分と意見の違う人の頭の中ではどういう推論がなされているのかを想像的に追体験してみる。
これは脳の容量を拡大するきわめて効率的な方法である。
他人が言っていることの意味がわからなかったら、とりあえず「にっこり」笑って、「ふんふん、で、それって具体的にはどういうことなの」と訊いてみる
これは他人の知性のパフォーマンスを上げるよい方法である。
どう考えても、「バカと話す」よりは「賢い人と話す」方が愉快であるし生産的でもあるので、自分と話す相手の知性を向上させるためには不断の努力を怠ってはならぬのである。
とりあえずそれくらいから始められてはいかがであろうかと思う。

2009年7月12日日曜日

ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質

プロローグ
第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口
1 実証的懐疑主義者への道
2 イェフゲニアの黒い白鳥
3 投機家と売春婦
4 千と一日、あるいはだまされないために
5 追認、ああ追認
6 講釈の誤り
7 希望の控えの間で暮らす
8 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運
9 お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性

第2部 私たちには先が見えない
10 予測のスキャンダル


プロローグ
人間にはランダム性、とくに大きな変動が見えない/新聞を読むと世の中のことがかえって分からなくなる/分かっていることより分からないことのほうが大事/秘密のレシピ/ブラック・スワンの環境では予測がきかない、順応するしかない/技術革新はブラック・スワン/知識を理論化するより、地面に足をつけて一歩一歩進む/顧みられない英雄―呪われた詩人(ポーやランボー)なんて色あせてしまう/治療より予防―でも、予防のために何かをして高く評価されることはあまりない/壮大な知的サギ(GIF、ベル型カーブ)/不確実性を飼いならした気になる
プラトン性―地図と本物の地面/たとえやお話は、(ああ)アイディアなんかよりもずっと強力だ。覚えておくのも簡単だし、読んでいて面白い/極端な出来事から手をつける

第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口
読んだ本より読んでない本/蔵書は自分の知らないことを詰め込む/反蔵書=読んでない本のコレクション

1 実証的懐疑主義者への道
歴史と不透明の三つ子/バックミラーを見て後づけで解釈する/歴史や社会はジャンプする(流れない)/日記は後で書いてはならない―シャイラー『ベルリン日記』/WWⅡの始まりの頃を生きた人たち/いい加減な分類がどれだけ傍迷惑か知りたければ、分類でできる塊が歴史上どれだけ頻繁に変更されたか調べればいい/分類すれば複雑さは低下する、ブラック・スワンが生まれるのはそういうところだ/凝り固まったプラトン性がブラック・スワンを呼ぶ/不確実性の源をいくつか無視することになるから/私は新聞をまったく読まなくなり、テレビも完全に見なくなった/仕事の世界の細かいところになんか、何にも面白いことはない/87.10.19.史上最大の株価の暴落―あれはブラック・スワンだったが、私はまだそういう呼び名を知らなかった/数理ファイナンス、クォンツ/懐疑的実証主義者で怠け者読書家、アイディアを深く深く突き詰めることに全力を挙げる人間―リムジンの運転手

2 イェフゲニアの黒い白鳥
本は何百万部も売れ、批評家の連中にも絶賛された/後から考えてみると、彼女の才能は火を見るよりも明らかだった/イェフゲニアの本はブラック・スワンなのだ

3 投機家と売春婦
投機化と売春婦の決定的な違い/「アイディア」人間と「仕事」人間に分けられる/作家、投機家、サギ師⇔パン屋、医者、売春婦/死せるホロヴィッツが生ける哀れな男を走らせる/映画や芸術の世界では、成功すると才能があることになる、その逆ではない/果ての国では格差が大きい―データ1つが全体に圧倒的な影響を及ぼす/果ての国ではブラック・スワンが生まれる可能性があり、実際生まれる/月並みの国に属する(タイプ1と呼ぶランダム性)/身長、体重、パン屋・売春婦の稼ぎ/果ての国に属する(タイプ2と呼ぶランダム性)/財産、所得、著者1人あたりの本の売上げ、グーグルでのヒット数、都市の人口……/果ての国のリストのほうが月並みの国のリストよりずっと長い/月並みの国と果ての国―この本を通じて、たびたびこの表に戻ってくることになる/「灰色の」ブラック・スワンという特殊な場合

4 千と一日、あるいはだまされないために
感謝祭の前の水曜日の午後、思いもしなかったことが七面鳥に降りかかる/30年代のドイツ社会に溶け込んでいたユダヤ人/LTCMがほとんど一瞬のうちに破綻/七面鳥から見れば1001日目にエサがもらえなかったのはブラック・スワンだが、鶏肉屋にとってはそうではない/一般的には、よいブラック・スワンは広まるのに時間がかかり、悪いブラック・スワンはとてもすばやく起こる/つくるより壊すほうがずっと簡単で速い/ブラック・スワン問題(七面鳥の問題、帰納の問題)/ヒュームの問題/セクストス・エンペイリコス(BC2C、アレクサンドリア?)/エンピリカ/アルガゼル/ピエール=ダニエル・ユエ/ユエもベールも博識であり、本を読んで生涯をすごした。…当時、彼は誰よりも本を読んでいる人だといわれていた。私にとって博識かどうかはとても大事なことだ。博識だということは、純粋な知的好奇心をもっている可能性が高い。開かれた頭を持ち、他の人の考えを知りたいと思う人である可能性が高い。何よりも、博識になるということは自分の知識に満足していないということであり、そういう不満があると、プラトン性だの五分間マネージャーがする単純化だの、専門バカの学者の俗物根性だのに陥りにくい。実際、知識欲なしで学問に向かうとひどいことになる。/七面鳥にならずに意思決定をしたい/「タレブ、そんなにまでリスクを気にしてちゃ、道も渡れないんじゃないか?」/私がこの本で書きたいのは、目をつぶったまま道をわたるのはやめようということだ/私たちが暮らしているのは月並みの国ではないから、ブラック・スワン問題をじゅうたんの下に隠してはおけない/実際、ブラック・スワンは死にいたる病ではない/これらの5つを今後の5章でそれぞれ論じる(第1部の結論で、これら5つは実質的に同じものであることを示す)/①追認の誤り、②講釈の誤り、③ブラック・スワンなんていないかのように行動する、④物言わぬ証拠の歪み、⑤トンネル(素性のはっきりした不確実性の源ばかりに集中する)

5 追認、ああ追認
行きと帰りの誤り/「テロリストはほとんど皆イスラム教徒」と「イスラム教徒はほとんど皆テロリスト」/ズーグルばかりがブーグルではない/統計学者だって悩みを教室に置き忘れる/私たちは現実の場面では論理的な誤りを犯すが、教室では犯さない/母乳にだっていいところがあるかもしれないじゃないか(あるという証拠がないだけで)/素朴な経験主義/判例を積み重ねることで、私たちは真理に近づける。裏づけを積み重ねてもダメだ/半分懐疑主義ぐらいでいい。ポパーのように/反証…間違っていると証明すること/(思い切った)推定を行って、推定の裏づけではなく、推定が間違っていることを示す事例を探す。そういうことができるように生まれつく人間はほとんどいない。私だってそうだ/追認バイアス…裏づけを求める/当てはまらない例のほうがはるかに強力だ/「2、4、6」…数字は小さい順に並んでいる。それだけだ/ソロスは自分の仮説の間違いを探す/彼は赤いミニを指さして叫んだ。「見ろよナシーム、黒い白鳥なんていないぞ!」/全部ってわけじゃない。バカな一般化はしないほうがいい/そういう判断を下すには1000日では全然足りないんだ

6 講釈の誤り
私たちは講釈が好きだ。要約するのが好きで、単純化するのが好きだ。ものごとの次元を落とすのが好きなのである/理論化という病気を抑えるのは困難だ/実は、ストッキングは全部同じものだ。女の人たちは後づけで理由をつくったのだ/右脳は木を見る、左脳は森を見る。左脳を壊してしまえば、人はもっと現実的になる/解釈せずにいるのがどうしてそんなに大変なんだろう? 理論化するのに比べて、理論化しないことは、どうしてこんなにエネルギーを使うんだろう?/でたらめな数字にはっきりしたパターンが見えたと思い込む。知識とまぐれの関係/①情報を手に入れるのにはコストがかかる、②情報は溜め込むのみもコストがかかる、③情報は複製したり取り出したりするのにもコストがかかる/パターン化や法則を見つければ、まる覚えする必要がなくなる。私たちはいつも法則に飢えている。そうしてブラック・スワンを無視してしまう/世界は枝葉末節でいっぱい/「王が死んだ。女王が死んだ」、「王が死んだ。それから女王が悲しみのあまり死んだ」。どちらが軽くて持ち運びが簡単だろう?/思い出すたびに、過去の事象の内容は変わっていく/市場が動くと、マスコミは理由をつけなくちゃいけないと思い込んでいる。フセイン確保で株価は上がるし下がる/マスコミは間違ったことを限りなく几帳面にやりたいみたいだ(だいたい正しければそれでいいなんて考える物語作家とは違う)/国民性なんてまったくの作り話だそうだ/私たちは筋立てのある話を聞きたがる。でも、その性で現実の姿が歪められてしまっていないか?/むしろ彼らは、世界を実際よりも複雑にしてしまう/抽象的な統計データの情報は、逸話ほどには人の気を引かない。どんなに頭がいい人でもそうだ/「人が1人死ねば悲劇だが、100万人死ねば統計に過ぎない」(スターリン)/理論化を最小限にとどめた上で規則性を探している/システム1(経験的思考)とシステム2(演繹的思考)/『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』/ヒューリスティックとバイアス派/推論をしていて間違いを犯すのはほとんど、私たちがシステム2を使っているつもりで、実はシステム2を使っているときだ/私たちがブラック・スワンを正しくとらえられないのは、主に私たちがシステム1を使うためだ。…ブラック・スワンは私たちには抽象的過ぎるからだ。/講釈の誤りという病を避けるには、物語よりも実験を、歴史よりも経験を、理論よりも臨床的知識を重んじることだ

2009年7月11日土曜日

ユングのタイプ論

内向的-外交的
思考-感情-直観

3-4世紀のローマ帝国

軍人皇帝時代(235-284)
各地の軍団が皇帝を擁立、廃位
約50年間で26人の皇帝が登場

ディオクレティアヌス(284-305)
ドミナトゥス(専制君主制)開始
皇帝崇拝強化→キリスト教徒迫害
四分統治によって帝国を再編成

コンスタンティヌス帝(306-337)
313 ミラノ勅令→キリスト教公認
325 ニケーア公会議
330 コンスタンティノープルへ遷都
*職業・身分の固定化、コロヌスの土地への緊縛を強めた

◎375 ゲルマン人の大移動始まる

テオドシウス(379-395)
392 キリスト教の国教化
395 ローマ帝国の東西分裂

あなたのファンを増やす10の仕事術

あなたのファンを増やす10の仕事術
  1. スイッチオンは「何の為に」に気づかせること
    やる気スイッチが入っていない多くの人は、「何のためにそれをやるのか?」が分かっていないから。
    勉強がイヤな子供は、「なぜ勉強が必要なのか?」が分かっていないから。

    案外、私達はこの「何の為に」を忘れがちになります。これを忘れてしまうと、つい、機械的に仕事をしてしまうようになります。この「何の為に」がハッキリ して、大きなものになり、ホントに実現したいと思えば思うほど、「やる気スイッチ」がフル回転ということになるのでしょう。

  2. 金の入り口より、金の出口を人が成功基準という発想
    他人は、成功した際の金の使い方をよく見ている。自分の為だけに、贅沢だけの為(豪邸や外車、宝飾品等)に金を使っていると、今まで支えてくれた人が離れていく。ファン離れが起こる。

    「何の為に稼いでいるのか?=どんな使い方をしたいのか?」が、人を惹き付けることになっていく。

  3. 人を見極める際のたった一つの基準 「素直さ」
    「素 直さ」がない人を教えるのは、苦労がとても多い。逆に「素直さ」がある人であれば、多少、頭が悪かったり、不器用でも、十分に成長してくれる。自分の中 に、バカ素直さがあるのか?それは、いつのまにか成功で傲慢になり、陰りがないのかを常にチェックしておく必要がある。

    素直な人には、人は、どんどん教えてくれるようにもなる。人が近づいてくる。

  4. 素直さは態度で示せ 0.2秒ルール
    素直さは、抽象的で終わってはダメ。人から頼まれ事をしたら、0.2秒で「はい!わかりました」と言えるようになる必要がある。

    0.2秒で返事をするということは、「これをすると損か得か?」「できそうか?ムリか?」などを考える余裕はない。あなたの言うことを「私はNOとは言い ません。」という姿勢がないとできない。(大好きな彼女から、頼み事をされる際の感覚で全ての人に接する)

    これができると、相手は思いっきり喜んでくれる。(思いっきり喜んで頂かないと、相手の記憶にも残らず、ファンにもなってくれない。)喜んでくれると、誰かに言わずにおれなくなり、口から口に広がっていく。

    当然、無理難題を頼まれるのではないかという心配をされる人もいると思うが、心配無用。人は、「あの人にだったら、これくらいはできるだろう」ということしか頼まない。

  5. 頼まれ事は、試され事
    どんなツマラナイ仕事でも、試されていると思って取り組むこと。ルーチン業務や作業こそ、試されていると思って取り組むことが大事。
    中村さんは、皿洗いを頼まれた際、「日本一スピードの速い皿洗いになろう!」と思って、血眼になってやっていたそうです。

    ツマラナイ仕事でも、相手をビックリさせてやろうと思ってやる。「つまらない事でも、こいつは、どれだけビックリするようにすることができるのか?」という事を試されているんだ!と思い取り組む。そうすることが、ファンを作っていくことになる。

  6. 四苦八苦を楽しむ
    二十数歳の時に、レストランウェディング事業を行うために、2億数千万の借入をする為に、三重県資産家の大勢に、借入依頼に回ったそうです。見ず知らずの人から依頼されるのですから、大勢の人からボロクソに言われる。

    そのボロクソに言われたことを「失敗手帳」に書いているそうです。人よりたくさんの失敗をして、その失敗を記録しておく。こんな失敗をしても、何とか乗り 越えてこれたという記録です。これこそが、最大の財産だと中村さんは言うのです。子供に渡したい最高の財産だということ。

    こう思うと、失敗も確かに悪くない。失敗をポジティブに捉えることができますよね。私も、失敗手帳を書いていこうかなぁと思いました。

  7. 人間力を磨く
    ファンを作ろうとすれば、自分の人間力を磨く必要がある。人間力を磨くとは、「人」という字が大きくなるというイメージ。
    人という字は、左側が自分。右側が支えてくれる人。この2つで人は構成されている。

    上は、高い目標ができることで、上に伸びていく。そして、その目標を達成するためには、「良い習慣」が必要になる。良い習慣ができると、人の左下が長くなる。

    また「自分」を支えてくれる人が右の棒。支えてくれる人が増えてくるという事が人間力が大きくなるということ。そして字が崩れないためには、右棒と左棒の接点が大事になる。これが弱いと折れてしまう。この接点が「何の為に」という目的。この目的意識が弱いと、支えてくれる人が離れていくことになる。

  8. 3つの提案を行う
    人に提案を行う際、ファンを作りたければ、3つの提案を行うようにする。
    一つ目の提案は表の提案。常識的な提案。まともな正攻法の提案。
    2つ目の提案は、裏の提案。リスクが高いが、成果も大きいという提案。やんちゃな提案。
    3つ目の提案は、裏の裏の提案。裏道のリスクも考えながら、更に、そのリスクを回避するような提案。この提案は、しっかりと自分の頭で考えなければできない提案であったりする。

    この3つの提案ができれば、人は喜んでくれる。

  9. 見えないモノが伝えることができたとき、物事は広がる
    見えるモノは、価格がつきやすいが、高付加価値はとれない。ファンも作れない。ファンが付くのは「見えないもの」を与えることができた時。

    例えば、「愛情」「感動」「驚き」とかいうもの。このようなものが提供できた時に、初めて、人はファンになってくれる。

  10. 抽象的で終わらない。具体的に考える
    中村さんの話を聞いていて感心したのが、「具体的に考える」ということ。例えば「素直さ」という抽象的な言葉で終わらせるのではなく、0.2秒で「はい」と言う習慣をつける。「顧客満足の高い提案」で終わらせるのではなく、「3つの提案を行う」習慣をつける。

    抽象的概念で終わらせるのではなく、それを提供する為には、どんな習慣をつけるべきなのか?(今できること)という事まで具体的に考えていることが、彼の話の中で、最も参考になりました。

ゲシュタルト心理学

ゲシュタルト心理学
人間の精神は部分や要素の集合ではなく、全体性や構造こそ重要視されるべき

ヴェルトハイマーはゲシュタルトを知覚するときの法則について考察し、以下に挙げるような法則(プレグナンツの法則、プレグナンツとは「簡潔さ」の意)を示した。これらは視知覚によるものだが、後の研究で記憶学習思考などにも当てはめられる事が判明している。

プレグナンツの法則
近接の要因
近接しているもの同士はひとまとまりになりやすい
 ||    ||    ||

類同の要因
いくつかの刺激がある時、同種のもの同士がひとまとまりになりやすい
□■■□□■■□□■■□□■■□□■
閉合の要因
互いに閉じあっているもの同士(閉じた領域)はひとまとまりになりやすい
〕〔   〕〔   〕〔   〕〔
よい連続の要因
いくつかの曲線になり得る刺激がある時、よい曲線(なめらかな曲線)として連続しているものは1つとして見られる
例えば、「ベン図」では、「円が2つある」と認識され、「欠けた円が2つと、ラグビーボールのような形が1つある」とは認識されにくい

ゲシュタルト崩壊
全体性を失って、個別のみを認識するようになる
例えば、同じ漢字を長時間注視していると、その漢字がバラバラに見えたりする

6つの主要クラウドとRIAの現状を総ざらい

6つの主要クラウドとRIAの現状を総ざらい

 クラウドに対する“クライアント”はもちろん何でもよいのですが、本連載ではクラウドのクライアントとしてRIA(Rich Internet Application)/リッチクライアントを提案し、クラウドのクライアントについて検証していきたいと思います。

 クラウドやRIA双方にいえるのは、まだ世の中的にはアーリーアダプターのステージであり、大多数の人が「クラウドなら安心」「RIAなら安心」というステージには到達していないということです。その分、技術的/ビジネス的にはチャレンジしがいのある領域が広がっています。

2009年夏のクラウドの状況

 2009年7月現在、クラウド5大陣営といえるセールスフォース・ドットコム、アマゾン、グーグル、マイクロソフト、IBMがしのぎを削っており、ここにさらにいくつかの陣営が参戦し、クラウド業界は活況を呈しています。


 地球上の“どこか”にあり、CPUやハードディスク、OS、ミドルウェアから開発環境まで、さまざまなサービスが“抽象化”されているものを「クラウ ド」といいます。クラウドでは、CPUやハードディスクからIPアドレスに至るまで、われわれが利用可能な“リソース”が特に抽象化されており、実際にど のような“実体”を利用しているかは分かりません。ただ、そういったことを開発者が分からなくても「最終的に“つじつま”が合った(Eventually Consistent)」結果を従来同様に得られます。



 これによりアプリケーション開発の形態は、以下のようなタイプが考えられるようになります。

  1. スタンドアロン型
  2. クライアント・サーバ型
    いわゆるC/S、従来型Webアプリケーション、従来型RIA
  3. クライアント・クラウド型
    C/C。クライアントとクラウドが直接やりとりするタイプ
  4. クライアント・サーバ・クラウド型
    C/S/C。従来型の構成の背後にクラウドを置き、ハイブリッドにそれぞれの良い点を利用するタイプ。クラウド利用の際に現在多く用いられる形態

2009年7月7日火曜日

地デジの著作権保護に新方式 B-CAS独占批判受け

地デジの著作権保護に新方式 B-CAS独占批判受け

 総務省は6日、地上デジタル放送の著作権保護に向けて年内に新たな対策を導入する方針を決めた。現行の「B―CAS(ビー・キャス)カード」方式とは別 に、テレビやチューナーなどの受信機にソフトウエアや小型チップを搭載して著作権を保護する新方式を併存させる。B―CASカードに対する「1社独占」と の批判をかわすほか、受信機の低価格化も図る狙いだ。

 総務相の諮問機関「情報通信審議会」の検討委員会が同日、中間答申案をまとめた。

 現行方式は番組の視聴や録画を制限する暗号をB―CASカードで解除しており、カードを受信機に挿入していないと視聴も録画もできない。にもかかわらず、カードの発行・管理を一民間企業のB―CAS社が独占していることに、国会審議で民主、社民両党から批判が出ていた。

 今回ソフトウエアなどで暗号を解除する新方式を導入するのは、こうした批判への対応だ。新方式の「鍵」で解除できるのは無料の地上デジタル放送のみ。現行のカードと違い個別の識別番号がないため、より小型化・低コスト化ができ、低価格の受信機が製造できるという。

 新方式運営のため、放送局や権利者団体、消費者などが年内に「ライセンス発行・管理機関」を新たに設立。放送局と電機メーカーはこの機関とライセ ンス契約を結ぶ。その後、電機メーカーがソフトウエアなどを組み込んだ受信機を製造・販売する一方、放送局は送信設備を新方式対応に改修する予定だ。

 B―CASカードを小型化する動きもあり、関係者の間では「メーカーは現行方式の受信機の製造に偏り、新方式は普及しないのではないか」との懸念 も出ている。検討委の主査を務めた村井純・慶応大教授は「地上デジタル放送への完全移行までには、新技術方式の運用開始は間に合う」との見通しを示した。

2009年7月6日月曜日

質問をしたら、「3秒」は答えを待て

お客から愛される「質問の仕方」

Q:質問の仕方について、誤っているものをひとつ選べ。

(1) 「~はお好きですか」など、答えやすい質問で話しやすい雰囲気を作る。
(2) 「~それはなぜですか」など、理由を尋ねるときは質問を重ねて答えを待つ。
(3) 「~はどうですか」など詳しい内容の答えを、間をおかずに求める。
(4) 「~についてどう思いますか」など、漠然とした質問で話を引き出す。
(5) 「~のことですね」など、こちらが理解していることを相手に伝える。


質問をしたら、「3秒」は答えを待て

 ビジネス能力検定2級(第7回)の問題である。少々、難しいかもしれない。正解は、(3)であるが、どこが間違いなのか、その箇所をすぐに見破れる人は、かなりの質問上手だろう。

 この選択肢は、「間をおかずに」の部分が、誤っている。読者のみなさんは、これに気づいただろうか。

 相手が答えを言う前に、矢継ぎ早に質問をくり出し、混乱させるテクニックがないわけではない。法廷では、弁護士が被疑者に、ポンポンと質問をつづ け、言いよどみを誘ったり、発言の矛盾を暴き出そうとすることがある。そういうテクニックのひとつと考えれば、(3)も不正解にはならないのだが、それは 読みすぎである。

 基本的な姿勢としては、やはり質問をしたからには、ゆっくりと相手の返事を待つのが正しい。

 質問をし、相手が返事をしてくれたとしても、さらに3秒は待とう。なぜなら、こちらが沈黙していると、相手はさらに言葉をつづけてくれることがあるからである。そして、そういうときにこそ、相手のホンネなり感情なりが出てきやすくなるものなのだ。

 マーケターが消費者調査をするときなどは、本当の気持ちを探るために、「3秒沈黙する」というテクニックが使われる。たとえば、次のような具合である。

「こちらの自動車はお好きですか?」
「ええ、いい車ですね」
「……」(3秒)
「……あ、でも、やはりデザインが派手すぎるかな。もう少しシックなほうがいいな」

 これが、上手な質問の仕方である。相手からの返事がかえってきたからといって、それがすぐに相手のホンネだと思ってはいけない。この例でいうと、 もし3秒の沈黙がなければ、「このお客は、この自動車を気に入っている」という回答が得られたことになってしまうが、実際には、「デザインが気に入らな い」という否定的な回答が、彼にとってのホンネなのである。

 なお、関心はなくとも、とりあえず相手に質問することは、それ自体が好かれるコツであることもわかっている

 ルイジアナ大学のデビッド・ストラットン博士が、1500社の営業、セールスで働く人を調べたところ、お客に質問をするのがうまい人ほど、お客か ら愛されているということがわかった。関心がないことでも、お客に、「○○はどうでしょうか?」とうまく質問をし、それをとっかかりにして、お客の相談に のってあげることもできる。

 だいたい、「間をおかず」に、質問をぶつけてくる人は、おしゃべりであることが多く、他人に話をさせるというより、自分のほうがたくさんしゃべっ てしまう傾向がある。私がそういう人間なのでよくわかるのだが、相手の返事が遅いと、イライラしてしまうような人は、もう少し落ち着いて他人の話に耳を傾 ける訓練をしたほうがいいだろう。

 相手の話をしっかり聞いてあげると、相手は、「自分のことを受け止めてくれた」と思うものであり、それがあなたへの信頼を高めるのだ。聞き上手な人ほど、信頼されやすいのは、相手のすべてを受け入れてあげるからである。

【答え (3)】

2009年7月5日日曜日

世界の労働運動の歴史

1799 団結禁止法(英)
  労働組合運動を規制(-1824)

1800年代
11 ラッダイト運動(英)
  世界初の労働運動。機会打ち壊し運動
33 工場法(英)
  世界初の労働者保護立法
38 チャーチスト運動(英)
  労働者の普通選挙権要求運動(-48)
64 第一インターナショナル(国際労働者協会)
  社会主義の国際普及のため、マルクスが設立
68 労働組合会(TUC、英)
  19C型の職業別組合。熟練工中心
69 労働騎士団(米)
  南北戦争中、アメリカ労働組合の原点
86 アメリカ労働総同盟(AFL、米)
  19C型の職業別組合。熟練工中心
89 第二インターナショナル
  社会主義政権樹立のため、エンゲルスが設立

1900年代
17 ロシア革命
  世界初の社会主義革命
19 国際労働機関(ILO)
  国際連盟の主要機関。現在、国連の専門機関
   第三インターナショナル(コミンテルン)
   国際共産主義の確立のため、レーニンが設立
35 ワグナー法(米)
   世界大不況下のニューディール政策の一環
38 CIO(産業別労働組合会議、米)
   20C型の産業別組合
44 フィラデルフィア宣言
   所得保障に関する勧告、医療保障に関する勧告
45 世界労連
   社会主義国の労働組合運動拠点
47 タフト・ハートレー法
   労働組合運動の激化を防止
49 国際自由労連
   資本主義国の労働組合運動拠点
55 AFL、CIO合同
   組合運動の穏健化

5秒でわかる世界で最も正確な性格テストは、意外と当たっている

5秒でわかる世界で最も正確な性格テストは、意外と当たっている
スピーディーかつ、正確率も世界一高いといわれる有名な性格判定テストをめっけました。やり方は簡単、上の9枚の画像から、直感を信じて、5秒以内に1番気に入ったものを選ぶだけ。

選び終わったら、以下、診断へ進みましょう。 

【診断】

1.悩みなし・わんぱく・ハッピー
悩みが少なく、わんぱくで常にハッピーでい られる人。自由で束縛されない生活を好む。座右の銘は「人生は1度きり。僅かな時間でも人生をエンジョイをしたい」。好奇心が旺盛で、新しい物事を積極的 に受け入れる一方、変化を好むため拘束を嫌う。周りの環境は絶えず変化をしていると感じており、その変化に驚きと喜びを感じるタイプ。

2.自立・前衛的・束縛を嫌う
自 立した性格で、あらゆる分野において前衛的。自由を追求し、束縛されるのを嫌う。自分の生活空間を求めるタイプ。芸術関係の仕事や趣味を持つことが多い。 自由な発想の持ち主で、時々人を驚かせることをやり出す。生活スタイルもユニークで、流行を追い求めず、自分のスタイルと信念を貫いて生きるタイプであ る。

3.自己反省・敏感・思想家
自己反省することが多く、また敏感な思想家で、自分や周りの環 境に対して、人よりうまく、しかも徹底的にコントロールすることができる性格の持ち主。表面的なものや浅はかなものを嫌う。他人と雑談するより一人でいる のを好むタイプだが、友人と深い関わりを持つこともでき、精神的に落ち着いている。長時間にわたり一人でいることが苦にならない。

4.堅実・頭脳明晰・調和
堅 実で落ち着いており、頭脳明晰な人。普段の振る舞いは自然で、シンプルなことを好む。このタイプが兼ね備える堅実さや落ち着きは、人に安心感を与え、周り の人から尊敬される。また、低俗なものや華やかなものに興味がなく、着るものは実用的なものを好む。ファッションや流行に対して興味を示さない。

5.プロフェッショナル・真実・自信
何 事にもプロフェッショナルで、事実に基づいた真実を求める。運命より自分の力を信じる自信家でもある。現実的かつ簡単な方法で問題を解決し、日常生活のあ るあらゆる物事に対して、現実的な見方を持ち、自由に対応できるタイプ。このタイプの性格の人には、周りも安心して仕事を任せることが多い。意志が強く、 目的に達成するまで継続して努力するタイプ。

6.温和・慎重・攻撃的でない
温和な性格で、物事 に対しては慎重になるタイプ。簡単に友達を作ることができ、また自分のプライベートの時間と空間を大切にする。時々、グループを離れて一人で静かに思考す ることを好むが、決して孤独が好きなわけではない。自分自身に満足し、社会ともうまく付き合っていける性格。

7.分析力・リーダー・自信
人 々が見逃しがちなことに対して敏感に反応し、新たなことを発見することを好む。身に付いた教養は日常生活においても現れ、自分の持っている格調高い視点が あり、ファッションや流行に惑わされない。優雅で心地よい生活を理想としており、自分と接する人々も上品で教養のある人を好む。

8.ロマン・空想・情緒的
感性の強い持ち主。人生には夢がなければならないと考え、ロマン主義を軽視する人や唯物主義の人を受け入れない。如何なることも自分の豊かな感情と情緒を優先する。

9.活発・行動的・外向的
面白いことや多元性のある仕事を好む。千篇一律の仕事や慣例を嫌い、人々の前で自分の得意なことを披露するのが好きなタイプ。試合やコンテストに積極的に参加し、そういう活動に興奮を覚えるタイプである。

この9枚の画像は、海外の科学者や心理学者らが共同で研究し、何年もかけて作り上げたものだそう。世界中で何度も実験を繰り返し、図案の形や色を調整して、選び抜かれたものなのだとか。そしてこの9枚には、9つの異なる性格を隠されているんだそうです。

生年月日も、わずらわしい質問項目も一切なし。ちょっと見、レトロちっくですが、周囲ではそれなりに当たっているとの声多数。あ、あとムキになって診断を否定する人のリアクションがそりゃもうおもしろくて。

モニターの前でたった5秒、お時間を拝借するだけですから息抜きに、話の肴に盛り上がってみてはいかがでしょう。

2009年7月4日土曜日

人間関係をスムースにするための名言10

人間関係をスムースにするための名言10

感謝は人間関係がうまくいくコツです。
あなたは自分の夫に妻に、家族に友人に、
上司に部下に感謝していますか?
(ジョセフ・マーフィー)


人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ。
ロバート・フロスト


人が私のことを知らないということなどは気にかけず、
私自身が人のことを知らないということを気にかけよ。
(孔子)


朋友の間、悪しきこと、過ちあらば、面前でいうべし、
陰でそしるべからず、うしろめたく聞こゆ。
ただし、その善は陰でほむべし。
(貝原益軒)


初対面のときは「個性6割」+「思いやり4割」の服装を。
(押切もえ)


人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。
そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる。
(ベンジャミン・ディズレーリ)


話し上手の第一の要素は真実、第二は良識、
第三は上機嫌、第四は機知。
(ヘンリー・ジョン・テンプル)


人間、馬鹿は構いません。
だが、義理を知らないのはいけません。
(久保田万太郎)


約束は必ず守りたい。
人間が約束を守らなくなると社会生活は出来なくなるからだ。
(菊池寛)


自分が最低だと思っていればいいのよ。
一番劣ると思っていればいいの。
そしたらね、みんなの言っていることがちゃんと頭に入ってくる。
(赤塚不二夫)

20Cのラテン・アメリカ

*イギリスの経済的従属下からアメリカ合衆国の影響下(とくにカリブ海諸国)に置かれるようになっていった

キューバ
アメリカ=スペイン戦争(米西戦争)後に独立
→プラット条項でアメリカの保護下に(01)
34年に独立…善隣外交政策の一環
新米のバティスタ政権が独裁
キューバ革命(59)でカストロ政権成立
→社会主義政策展開→アメリカと断交

メキシコ
メキシコ革命(10-17)…マデロらが親米的なディアス独裁政権を打倒(11)
→マデロとサパタの抗争等、内戦が続く
→カランサ大統領が就任し、民主的な内容のメキシコ憲法を制定(17)
大恐慌期にはカルデナス大統領が生産手段の国有化等の社会主義政策をとる

ブラジル
大恐慌期に反米のヴァルガス政権が成立
→54年にアメリカの圧力で失脚

チリ
ユーロコミュニズムの影響からアジェンデ社会主義政権が成立(70)
→しかしアメリカの介入で崩壊(73)

ニカラグア
新米のソモサ一族が政権を握る中でサンディーノ将軍の反米ゲリラ闘争が起こる(20年代)
その後もサンディニスタ民族解放戦線がゲリラ活動を続け、ニカラグア革命を成功させる(79)

東南アジア、オセアニア

ヴェトナム
カンボジア、タイ、ビルマ(ミャンマー)
ジャワ島、スマトラ島
東南アジアの植民地化とナショナリズムの展開

ちょっと知識と勇気があれば誰でも職質は断れます!

ちょっと知識と勇気があれば誰でも職質は断れます!
●職務質問を断る基本的なテクニック

3つの点を明確にすること。

相手 警官=公僕:相手の名前・身分を証明させる

自分 市民=主権者:職質は任意・自由・黙秘権

行為 用件・こちらの不審点の法的根拠

1. 相手の身分の確認

 まず話しかけてきた相手が誰なのかを確認することが先決だ。 外見で相手の身分を判断してはいけない。きちんと身分証明書を提示させること。相手 の素性がわからないのに、自分のことを話すことはない。また、相手の身元がわからなければ、あとで何かあった場合に確認できないから、これは当然必要とな る。

 相手が警察であれ、公安調査官であれ、身分の呈示は法律によって義務づけられている。〈条文〉

2. 任意

 職務質問は警職法二条に規定されるが「任意」である。強制力はない。令状がなければ身柄は拘束されない、また例外的には職質の過程で「現行犯」逮捕はあり得るが、そのためには「厳格な証拠」と「現認」が必要である。〈条文〉

 警官の質問に対して市民は答えるも答えないもすべて自由である。任意とは、物理的および精神的に拘束してはならないということだ。強制はできな い。任意とは、断る権利を完全に保障することに他ならない。警官は市民に協力をお願いすることができるだけである。強制すれば警官は職権濫用の罪になる。 嫌だと言う者を止めておくことは出来ない。どんな理由をつけても、「任意でしょ、違いますか」と問い質すことで警官は「任意です」という答え以外にないの であるから、当然にこちらが強い。だから警官共は揉み手をしながら「ご協力を願いたい」という。警官は基本的に警察法と警職法、刑事訴訟法に基づいてしか 仕事はできないのだ。

挙証責任は警察にあり

 警察は「怪しくなければ、その証拠を示せ」と言うことがあるが、こちらが証拠を呈示する義務はない。市民・被疑者の側には立証する責任は一切な く、警察の側が、誰の目にも明らかな証拠を出さなければならないのである。そもそも自分があやしくないという証拠を示すのは不可能である。だから、こちら からあれこれ説明する必要はなく、向こうのお手並み拝見でよい。あれこれ説明するからデッチ上げられるのである。

 「疑わしきは罰せず」というのが、法治主義・市民法の原点である。たとえ犯罪に当たる行為を犯していたとしても、警察・検察側が立証できなければ、有罪になることはない。犯罪とはならない。

任意という言葉の意味

 もし人権を重んじるなら、決して自分から協力しないことだ。いや、自分は任意で協力したんだ、と思う人がいるかもしれないが、脅しによって、「任 意で」しゃべるように仕向けるのが警察だ。もししゃべった動機が、脅しによるなら、それは到底任意とはいえない。ここでいう脅しとは、強い口調で言われる ことだけではなく、「このまま相手にしていると、警察にマークされるな」とか「いつまで時間をとられるかわからない」とかいう思いから話すことも含む。

 また、「警察から聞かれたら答えるのが普通だから」という思いで答えるのは、「任意」という言葉を論ずる以前の問題だ。それは実際、「強制」と同じだ。

 「任意で協力する」というのは、自分で事件を見聞きして、進んで警察に連絡するような場合のことだ。つまり自分から教えてあげようという気持ちになるのが任意である。あなたは、自ら進んで警官に名前や住所を教えてあげたいと思うだろうか?

 何の理由もなく、名前や住所を聞かれて答えるというのは、任意でも何でもない。また、説得されて答えるというのも任意ではない。大概は、向こうの 勝手な判断で怪しいといちゃもんをつけてくるだけで、自分が話すことで事件が解決されるわけではない。せいぜい警察の疑惑が晴れるだけだ。下手すればデッ チ上げを食らう。

 だから、決して自分から協力しない。同行を求められても拒否する。すべて拒否した上で、向こうが荷物をこじ開け、引っぱり込んで署に連行し、手を 押さえつけて指紋を採ったら、明らかに強制であり、職権濫用となる。そうではなく、説得されて仕方なくやったのでは、警察の方としては、「いや、自分から やったんですよ」となってしまう。そうやって取り込んでいくのが警察のやり方だ。警察は脅しすかしで、こちらが自主的に行なうことを待っている。普通の人 はだいたい「これはやばい」と思って、自分から見せてしまう。

 警察は強制力を持っているのだから、本当に必要であれば、令状を取って強制的にやるはずである。だから、決して自分からは言わない、行かない、荷 物を開けない、協力を一切しない。向こうが強引にやるまで待っておればいい。強引にやったら、「職権濫用だ」と訴えることができる。そしてその場面をしっ かりとテレコやカメラにとっておくことだ。

 物理的なことは強制できるが、しゃべることは、せいぜい口を開かせることが精いっぱいで、内容のあることを言わせることは不可能だ。相手の話に乗っかるから、ついつい口が動いてしまうのだ。

 もちろん、挑発する必要はないし、本当に犯罪事実が明らかなら、やられても仕方がないことだ。たいていは引っかけようとしているだけだから、こちらが脅しに乗らなければ、向こうはあきらめる。

3. 黙秘

 1 こちらからは積極的に情報を与えない。

 2 相手の用件を聞いて、向こうの狙いをつかむ。

 3 逆に相手を問いつめて、情報を引き出し「主客転倒」させる。

 4 聞くだけ聞いて答えは保留にする。拒否か今後の接触も断る。

まず、「何の用か」と聞くこと

 人によっては「黙秘します」と言えずに、「相手に悪いような気がして話してしまう」こともあるが、それはいいでしょう。いきなり黙秘まで成長するのは難しいかも。その時の対処法は以下のように。

 「何が聞きたいんですか」「どうしてですか」「なぜ、そんなことを言う必要があるのですか」「そんなことを聞いてどうするのですか」と質問するこ とだ。次に肝心なことろは「わかりません」「ちょっと考えさせてください」「知りません」「それは言いたくない」と答えればいい。「人権110番に相談し てみます」「弁護士に相談する」と告げてもいい。

 日本人はすぐ質問に答えてしまうが、そうしないで、「何ですか」とまず反問する癖をつけること。「何を聞きたいの」「それで、それで」「だから」「なんで」と問いつめて、向こうの狙いを聞き出す。相手の一言一言に「どこにそんな証拠がある」と根拠を求めること。

 心が急に落ち着かなくてドキッとしても、すぐに答えないこと。心を落ちつけて、深呼吸して、余裕を持って対処することだ。

 向こうは何とかしてこちらからしゃべるように仕向けるが、それは無視して「なぜ」を繰り返し、こちらが質問する側になってしまうこと。警官も答え たくないから逆に問い返してくるか、話を逸らしてくる。それには乗らずに、質問を無視して、こちらの質問を続ける。「私の質問に答えなさい」と。

警官の質問をおうむ返しに反問する

 また、警官の質問に「おうむ返し」をする方法は覚えておくと便利だ。

 「君は学生かね?」と聞いてきたら、「何、私が学生だというのですか」と問い返す。「この自転車は君のものか?」と言われたら、「これが私のもの だというのですか」と問い返す。「そうだ」と言ったら、「どうしてそんなことを聞くんですか」「どういう根拠があってそう決めつけるんですか」「あなた何 の資格があってそんなこと言うの」と質問する。相手の質問に対しては、心外だという気持ちをもって、反問していくこと。質問に対して答えをはぐらかす戦術 である。割合に簡単で非常に効果がある。

 警察の質問に対しては「イエス」も「ノー」も一切答えないのがポイントだ。「そうだとも、そうでないとも答える必要はない」「答えない理由? それも答える必要はない」と言えばよい。

 イエス、ノーは警官の側に言わせ、さらにその根拠を追及し、その根拠の薄弱さ、そしてそれにも関わらず、疑いをかけて決めつける倫理性をも問いつ めていくこと。プライベートなことは、「警官ごときに聞かれる筋合いはない」という気持ちが大切だ。これは基本的人権の思想である。

聞くだけ聞いたら、保留にする

 向こうの考えがわかれば、聞くだけ聞いて「わかりました、では考えておきます」「何に使われるかわからないから」「弁護士と相談します」「人権一 一〇番の千代丸さんと相談します」「事情は調べてみます」と言って、保留にする。質問に答えるか否かもあとで返答する。「今いい加減なことは答えられな い。それはあなたにとっても困ることだ」と。

軽く聞き流す方法

 聞くだけ聞いて、具体的には返事はしないで、「ふーん」「はあ、なるほど」「はい」「そうですか」「いや、それで」「わかりませんねえ」と聞き流 したり、同じ言葉だけを繰り返す。すると向こうは、「これはどうしようもないか」「こいつバカじゃないか」と思ってあきらめる。対処のコツは相手の目を じっと見つめて話をすること。気後れはしないこと。その為には腹式呼吸で。深呼吸も十分にした上で気持ちを落ち着かせて対応すること。

断固拒否の戦術

 あるいは、いろんなことを言っても、知らん顔して、「はい、さよなら」「はい、要件はありませんね」「お断わりします」「別にあなたたちに全然関係がありません」と毅然として断わる方法もある。

こちらが質問する側に立つ

「あなた誰ですか? 」「名前は? 住所は? 家族は?」「本当に警察官?」「なぜ?」というふうに、聞かれる立場から聞く立場に逆転しよう。その上で「法的根拠は?」と質問していくのだ。「令状があ るのか?」「任意か、それとも強制か、どっちだ? 」答えは当然に任意であり、令状などあるわけもない。

 警官は違法・不当な職務質問をしているのだから、逆に問いつめられると困るのだ。攻撃は最大の防御だ。こちらが質問対象ではなく、逆に警官の違法 行為を取り締まる気分でやることだ。そうすると心理的に優位に立つ。向こうが適当なことを言ったら、とことん問いつめる。さらに哀れみの感情と赦しの心で もって優しく、「公安警察みたいな汚い仕事は辞めなさいよ」と言う方法もある。こちらが強ければ、向こうは保身に回る。最後は、「うるさい奴だ、もう行っ ていい」となる。警官の方が逃げ出すこと請け合いである。

 一つ答えるから、次々と質問に答えざるを得なくなる。しゃべらないからといって罪になったり、あるいは刑が増大されることはない。むしろ、しゃべ ることによって、相手に情報を与えて、そのことによって逮捕があったり、人に迷惑をかけることになる。向こうは答えさせて、ボロを出させて、いたぶろうと 思っているのだから、自分がことさら向こうのテーブルの上に乗ることはない。しゃべらなければ向こうは何もわからない。

 そこで、黙秘が一番ということなのだが、それは押し黙っていればいいというわけではない。知らん顔をしていたら、「お前、耳が聞こえないのか」 「生意気だ、警官をバカにするのか」となる。「なぜ」と聞いていって、こちらは向こうの質問を一切答えないことだ。警察ごときに、あれこれ聞かれる筋合い はないという気持ちが大切だ。こうすると、あれこれ話しているようでいて、こちらは情報を全く与えずにすむ。

嘘について

 嘘はなるべく言わない方がいい。言うなら、それで貫徹すること。人間は思わぬ場面ではとっさに嘘を付くことがある。時に考えた末に嘘をつかざるを得ないこともある。人が人間なるが故の宿命である。だからウソは絶対に「悪い」と決めつけるわけにはいかない存在である。

 一つ嘘をつくと、人間は次々と嘘をつく。付かざるを得なくなる、ボロを隠すために次々とウソを重ねる。すなわち最初に嘘を言うから、辻褄が合わな くなり、何となく心も苦しくなってくる。そこを見透かされて「自白」をしたり、時に官憲の都合のいい「ウソの自白」を重ねることになるのである。冤罪の構 造に近づく第一歩である。その時は家族や仲間を裏切り、自分の良心にも恥じなくてはならず、多くの人に迷惑をかける。あなたのウソの自白で、被害者が出る こともあるのだ、自分だけならまだしも、他人を「ウソの犯人」に仕立て上げる犯罪に加担する役割を演じる。何も言0わなければ、向こうは何もわからない。

 ばれなければ犯罪にならないのだから、ばれない嘘はいくらでもつきなさい。というよりも、これは人間は嘘をつく権利があるかという権利・義務の問 題になってくるが、嘘の自白をする場合もあるし、自分を守る嘘もあるし、他人を罪に落とす嘘もあるし、他人の罪を被る嘘もある。個人が嘘を言っても罰せら れないが、社会的には非難されることがある。個人がつく嘘と権力がつく嘘を比較した場合、権力の嘘の方が遥かに罪が重く悪質である。これを「権力犯罪」と 言う。私は権力に対して個人が嘘を言うことは許される、という立場をとる。

 ただ、警察がやればデッチ上げで、これは公務員としてやってはならないことである。

 真実だけをしゃべっていたらボロは出ないが、警察にとっては、本当のことを言っていても、嘘のことを言っていても同じなのだ。アリバイがあっても 嘘と決めつけられて潰される。警察の思うような結論になることが「正しい事実」で、真実とは別のものだ。だとしたらしゃべらないのがよい。そのため沈黙、 黙秘権が最高といわれる。

4. 記録に取ること(できれば録音、なければメモ)

 知識だけでは、向こうに「そんなこと関係ない」と言われてやられるので、テープコーダーに記録を取っておくこと。

 警官は自分のことを記録に残されるのを非常に嫌がる。なぜなら彼らは絶えず違法なことを行なっているのだから。だから、彼らに警察手帳の提示を求 めても大概は見せない。テレコや写真で記録を取っていれば、あとで証拠となって、訴えることができる。そして、それ自体が彼らに対する牽制になる。テレコ を持っていなければメモ帳を片手に相手の言ったことを逐一書き込んでいくのもいい方法だ。

 何か言ったら、向こうの主張をハッキリさせて記録する。何かおかしなことを言ったら、「もう一度その言葉を言ってくれるか」「○○なんだな」と 言って確認をするのが効果的だ。大概その言葉を引っ込めるのだが、あとで抗議する際に、事実関係、法的根拠をハッキリとさせておくことが必要になってく る。「×× という暴言を吐いた」「警察官であるにも関わらず××法を否定した」などと抗議書に書くことができる。

 たとえ、録音機能がついていなくても、向こうにはわからないから、ヘッドフォンを外してピッと切り替えるふりをして、「今度録音に切り替えます」 「どうぞ、はい」「どうぞ、何」と演技する。それが動かなくてもいいし、持っているふりをしてもよい。また、街中だったら、大きな声を出して、証人を集め ることも有効である。それから、写真もしっかり撮ること。写真撮影は、市民には肖像権があるが、公務中の制服警官にはない。また撮るのに相手の許可は不要 だ。

 記録は、現場でのやりとりだけではなく、その後、警察署に抗議する際も、必ずテレコに記録を取っておく。大概警察は、組織ぐるみで隠そうとするからである。

5. 救援を呼ぶ。「人権一一〇番」に電話をかける。

WWⅡ-2000

44 ブレトン=ウッズ会談
   →47GATT、95WTO
46 インドシナ戦争
47 トルーマン宣言
   マーシャル・プラン
48 西ヨーロッパ連合条約
   イスラエル建国
49 NATO
   中華人民共和国蒋介石は台湾へ
50 朝鮮戦争
   中ソ友好同盟相互援助条約
51 サンフランシスコ平和条約
   日米安全保障条約
52 ECSC
   →58EEC、EURATOM→67EC→73拡大EC→93EU
54 SEATO(東南アジア条約機構)
   →67ASEAN
55 アジア=アフリカ会議(AA会議、バンドン会議)
56 スターリン批判
   ポーランド反ソ暴動、ハンガリー反ソ暴動
58 ド・ゴール内閣第五共和国憲法
59 キューバ革命カストロ、ゲバラとともに新米バティスタ政権打倒
60 アフリカの年
   EFTA…EECに対抗
61 ベルリンの壁構築
   ←48ベルリン封鎖
62 キューバ危機
65 ベトナム爆撃(北爆)
   ←トンキン事件
66 文化大革命
68 プラハの春
71 ドル・ショック
   中華人民共和国国連代表、台湾政府代表権を失う
72 日中共同声明国交回復、台湾とは断絶
   →72日中平和友好条約
   沖縄返還
73 ベトナム和平協定
76 天安門事件(第1次)
   →89天安門事件(第2次)
79 イラン革命
   ソ連、アフガニスタン侵攻
80 「連帯」結成…ワレサ
   イラン=イラク戦争
82 フォークランド戦争
85 ゴルバチョフ書記長就任
86 チェルノブイリ原発事故(ウクライナ共和国)
89 マルタ会談
   東欧革命
90 東西ドイツの統一
91 ソ連崩壊、CIS誕生
   湾岸戦争
92 マーストリヒト条約
97 香港、中国に返還…一国二制度
00 南北朝鮮首脳会談金正日、金大中

内乱の1世紀-帝政開始

内乱の1世紀
軍隊の私兵化(傭兵制の採用)

BC
91-88 同盟市戦争
 →イタリア半島全土にローマ市民権拡大
73-71 スパルタクスの反乱

第1回三頭政治(60-53)
カエサル、ポンペイウス、クラッスス

カエサルの独裁(46-44)
ディクタトル就任、ユリウス暦の制定(46)
共和派のブルートゥスらに暗殺

第2回三頭政治(43)
オクタヴィアヌス、アントニウス、レピドゥス
31 アクティウムの海戦
 →アクタヴィアヌスがアントニウス、クレオパトラを破る
30 プトレマイオス朝滅亡
ローマの地中海支配完成

オクタヴィアヌス(27-AC14)
27 元老院、アウグストゥスの尊称を贈る
プリンキパトゥス(元首制)の開始
AD9 トイトブルク森の戦い
*ローマ軍はゲルマン人に敗れ、ライン川・ドナウ川がゲルマン人との国境となる

ネロ(54-68)
64 ローマ大火、キリスト教徒迫害

五賢帝時代(96-180)
ネルヴァ
トラヤヌス…帝国領土最大
ハドリアヌス
アントニヌス・ピウス
マルクス・アウレリウス・アントニヌス…哲人皇帝、ストア派の哲学者、『自省録』

カラカラ(211-217)
212 領内全自由民にローマ市民権を付与

最適な税額って!?

最適な税額って!?

【法人税】

所得金額が800万円までは、18%
800万円以上は、30%
※平成21年4月決算期以降は、法人税の税率は22%→18%になりました。

【事業税】
所得金額が400万円までは、5%
400万円から800万円までは、7.3%
800万円以上は、9.6%

【法人住民税】
法人税額の17.3%(首都圏の場合)

実効税率は「40.87%」と言われています。

しかし、平成21年度の税制改正で法人税率が下がったこともあり、
中小企業の場合で利益が400万円以下の場合はもっとも低いのです。

下記の算式で計算すると、24.14%です。

実効税率とは、法人の所得に対する税負担率を示したものです。
(少し難しい算式ですが。※納税額の合計額ではありませんのでご注意を)

{法人税率×(1+住民税率)+事業税率}÷(1+事業税率)


法人税と法人住民税は、支払っても経費にはなりません。
事業税は、支払った時に経費になります。
事業税の扱いがあるため、算式は複雑になっているのです。

では、適正な税額とはいくらでしょうか!?

利益が400万円以下ならば、実行税率は24.14%です。

利益額が増えると、その増加と共に税率も増えます。

従って、規模にもよりますが、実行税率が低い部分の税金であれば適正な税額と言えます。

2009年7月3日金曜日

キリスト教の成立と発展

紀元前後のユダヤ教
サドカイ派…神官・貴族層
パリサイ派…商人・民衆派、形式的立法主義

イエスの布教
神の前の平等、神の愛隣人愛を説く
選民思想、形式的立法主義を批判
AD30頃 ユダヤ総督ポンティウス・ピラトゥス(ピラト)によって処刑される

原始キリスト教の誕生
イエスが死後復活したと信じ、彼を救世主(キリスト)とする集団が形成される

使徒たちの伝道とローマ帝国による迫害
パウロの東方伝道→キリスト教の世界宗教化
ペテロのローマ伝道…初代ローマ教皇とされる
64-67 ネロによる迫害
→ローマの大火をキリスト教徒の仕業とした
→ペテロ、パウロはこの頃に殉教したとされる

2-4C 『新約聖書』編纂
303-304 ディオクレティアヌスの大迫害
→キリスト教徒が皇帝崇拝を拒否したため

ローマ帝国のキリスト教化
313 コンスタンティヌスミラノ勅令発布
→キリスト教を公認
361-363 皇帝ユリアヌスによる反教会統治
392 テオドシウス、キリスト教国教化

キリスト教教義の確立・統一
325 ニケーア公会議(コンスタンティヌス)
4C 教父アウグスティヌス*、教義確立に貢献
*『神の国』『告白録』
431 エフェソス公会議
451 カルケドン公会議…単性論異端