両親を亡くし、おじ夫妻に育てられたピーター・パーカー。ミッドタウン高校に通う彼は、科学好きで人一倍オクテ。隣に住む幼なじみのメリー・ジェー ン・ワトソン(MJ)にもなかなか思いを告げられず、悶々とした毎日を送っていた。ある日、ピーターは社会見学でコロンビア大学の研究室を訪れ、そこで遺 伝子改良を施された「スーパースパイダー」に噛まれてしまう。激しい悪寒に襲われるピーターだったが、翌朝目覚めるとその体には驚異的な視力と体力が備 わっていた。さらに手首からはクモの糸が飛び出し、指先だけで壁をよじ登れるようになっていた。
私利私欲のためにその力を使ったピーターだったが、愛するベンおじさんを強盗に殺されてしまう。力の代償を深く受け止めたピーターは正義のために尽くすことを決意。高校を卒業した彼は「スパイダーマン」として、ニューヨークにはびこる悪と闘う毎日を送ることになる。
そして同じ頃、軍事企業「オズコープ」の実験室でまたひとりの怪人が誕生しようとしていた。「オズコープ」の社長であり、ピーターの親友ハリーの父 親であるノーマン・オズボーンが実験用のパワー増強剤を自ら服用したのだ。副作用で別人格が覚醒したノーマンは「グリーン・ゴブリン」となり、世界征服を 企む。
互いの正体を知らない2人の、摩天楼を巻き込んだ激しい対決が始まろうとしていた…。
その他
同名のアメリカン・コミック『スパイダーマン』 の実写映画化作品。映画化の企画自体は以前からあったが、壁に張り付き、スパイダー・ウェブで街を縦横無尽に飛び回るスパイダーマンの姿を実写映像化する のは技術的に困難といわれていた。21世紀になりCGをはじめとする特撮技術が進歩した事により、映画化が可能となった。監督には当初ジェームズ・キャメロンの名が挙がっていたが、『死霊のはらわた』などのカルト映画で知られたサム・ライミが手掛ける事となり、突然超能力を手に入れた主人公のヒーローとしての苦悩に焦点を当てたストーリーとなっている。世界的ヒットとなり三部作が作られ、更に六作目までの製作が予定されている。
しかし、本作の制作は非常に困難を極めたという。撮影開始間もない頃に、スタジオでの撮影中に機材が崩れるという事故が発生し、その事故でスタッフが1名死亡してしまうという惨事が起きた。更には、本作の舞台はニューヨークとなっているが、撮影の真っ只中に9.11が起きたため、既にカメラに映っていたワールドトレードセンターをすべて消去しなければならなくなり、完成も危ぶまれたという。TVCMも9.11が起きる前はワールドトレードセンターが映っていたが、事件後は別の映像のものに差し替えられた。
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