2009年8月15日土曜日

ピンク・フラミンゴ(1972) PINK FLAMINGOS

凶暴な殺人鬼ディヴァインは、バブス・ジョンソンと名を変え、母と友人、そして息子とともにトレーラー・ハウス生活を送っていた。彼女の悪名に嫉妬する マーベル夫妻は、娘をスパイに送ったりして、寝首をかく機会をうかがう。一方のディヴァインも夫妻が留守中にその屋敷に潜入、そこで部屋中ツバだらけにし たあげく、息子にフェラチオを始める。その頃、トレーラーは夫妻の放火で全焼。ディヴァインは彼らを捕らえ、公開処刑に処すのだった……。

“地上で最も破 廉恥な人間”の座をめぐって、考え得る限りの変態行為が能天気に繰り広げられ、明るい気分にさせてくれるJ・ウォーターズの革命的傑作。この醜悪きわまり ない映画を日本で見ようとすると、当然、バッチリ修正が入る。それで助かる部分、無きにしもあらず。だって、老婆エディと友人エッグ・マンの挙式パーティ で行なわれるアヌス・ダンスはホンキでグロいんだもん。加えて、エピローグで“正真正銘・本番”と銘打たれるディヴァインの犬の糞ライブ喰いはやっぱり胸 がムカつきます(BGMはペティ・ページの“わんわんワルツ”)。

常識人にはあまりお薦めできない作品。製作25周年を記念して未公開シーン(ウォーター ズ自身の解説付き)で復元された<特別編>が作られ、日本でも98年にリバイバル公開された。

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