衆院解散、戦後23回目=「宝刀」抜くのは14人目-麻生首相
麻生太郎首相は21日に衆院を解散する。解散は戦後23回目、現憲法下で21回目。解散に至る経緯やその時の政治状況を反映し、さまざまな呼び名が付けられている。
最近の例では、郵政民営化の是非を問うと首相自ら命名した2005年の「郵政解散」(小泉内閣)。首相の失言にちなんだ00年の「神の国解散」(森内閣)がある。
1986年の「死んだふり解散」(中曽根内閣)は、衆院定数是正に絡んで「解散はしない」と公言しながら、急きょ踏み切り、自民党が300議席と大勝した。
麻生首相の祖父・吉田茂氏は4回解散しているが、このうち自身の暴言から内閣不信任案可決に至り解散したのが53年の「バカヤロー解散」。これも含め、不 信任が可決され解散となったのは過去4例ある。一方、政権交代に王手を掛けた鳩山由紀夫民主党代表の祖父・一郎氏も1回解散(55年の「天の声解散」)し ている。
今回と同様、自民党に強い逆風が吹いていたのが、不祥事が相次いだ66年の「黒い霧解散」(佐藤内閣)。同党の敗北濃厚と見られたが、予想外の善戦で苦境をしのぎ、その後の長期政権へとつながった。
解散できずに任期満了選挙になったのは76年の「ロッキード選挙」(三木内閣)だけ。現憲法下で解散権を行使したのは麻生首相で28人中14人目。「伝家の宝刀」を抜かずに退陣した首相も多い。
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