2009年7月1日水曜日

部下の「本心」を引き出す 聴き方のコツ

部下の「本心」を引き出す 聴き方のコツ

【パッシブリスニングの種類】
 ・沈黙
 ・あいづち
 ・思いを引き出す言葉
会話の中で沈黙を恐れる人がいます。話をしているときに沈黙が生まれると、「何かを話さなければ」と焦ってしまう。自分が何かを答えなければならなかったり、会話を続けなければ間がもたないような沈黙は苦しいものです。しかし、沈黙が生じる状況はそれだけではありません。

たとえば、相手が考えようとしているときなど、沈黙は大きな効果を示します。先ほども触れましたが、アクティブリスニングを行なうと、自分が悩んでいる本質は何なのかを相手は考えようとします。そのときは「考えてもらうための環境をつくること」が必要になります。

 相手が考えようとしているのに、次々に自分の意見を言ってしまえば、相手の気づくチャンスを奪ってしまうことになります

 また、沈黙は、相手にもっと話をするようにうながす効果もありますあなたが沈黙を怖いと感じるように、相手も沈黙を怖いと感じます。そして怖い と感じた相手は、あなたと同じように「何かを話さなければ」と思うようになります。なかなか本心を話してくれない場合や、心を閉ざそうとする人に対して、 この方法はとても効果的です。

「話したくない」と思っている人に「しゃべれ、しゃべれ」と言ってしまえば、ますます話をしてくれなくなります。前々回紹介した「質問型の過剰な関わり」がまさにこれです。

 相手に話をしてほしいなら、まず聴く側が、相手の「しゃべりたくない」という気持ちを受け入れることが大切です。相手を批判したり考え方を変えさせようとする前に、まず相手のことを受け入れる。これがより良いコミュニケーションには不可欠です。

「あいづち」をつまらないものと思わないでください。無表情で、態度に何の変化も見られない人に話すことが、どれだけ話し手にストレスとプレッシャーを与えることか。聴いているなら、聴こうとしているなら、それを示すことも大切なコミュニケーションです。

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