2009年7月11日土曜日

6つの主要クラウドとRIAの現状を総ざらい

6つの主要クラウドとRIAの現状を総ざらい

 クラウドに対する“クライアント”はもちろん何でもよいのですが、本連載ではクラウドのクライアントとしてRIA(Rich Internet Application)/リッチクライアントを提案し、クラウドのクライアントについて検証していきたいと思います。

 クラウドやRIA双方にいえるのは、まだ世の中的にはアーリーアダプターのステージであり、大多数の人が「クラウドなら安心」「RIAなら安心」というステージには到達していないということです。その分、技術的/ビジネス的にはチャレンジしがいのある領域が広がっています。

2009年夏のクラウドの状況

 2009年7月現在、クラウド5大陣営といえるセールスフォース・ドットコム、アマゾン、グーグル、マイクロソフト、IBMがしのぎを削っており、ここにさらにいくつかの陣営が参戦し、クラウド業界は活況を呈しています。


 地球上の“どこか”にあり、CPUやハードディスク、OS、ミドルウェアから開発環境まで、さまざまなサービスが“抽象化”されているものを「クラウ ド」といいます。クラウドでは、CPUやハードディスクからIPアドレスに至るまで、われわれが利用可能な“リソース”が特に抽象化されており、実際にど のような“実体”を利用しているかは分かりません。ただ、そういったことを開発者が分からなくても「最終的に“つじつま”が合った(Eventually Consistent)」結果を従来同様に得られます。



 これによりアプリケーション開発の形態は、以下のようなタイプが考えられるようになります。

  1. スタンドアロン型
  2. クライアント・サーバ型
    いわゆるC/S、従来型Webアプリケーション、従来型RIA
  3. クライアント・クラウド型
    C/C。クライアントとクラウドが直接やりとりするタイプ
  4. クライアント・サーバ・クラウド型
    C/S/C。従来型の構成の背後にクラウドを置き、ハイブリッドにそれぞれの良い点を利用するタイプ。クラウド利用の際に現在多く用いられる形態

0 件のコメント:

コメントを投稿