企業が求める利潤は、経済学上の利潤であって、会計上の利潤(利益)ではない。
会計上の利潤とは、企業にとっての収入から実際に支出した費用を差し引いたもの(当期純利益)である。これに対し、経済学上の利潤とは、収入から機会費用を差し引いたものである。機会費用とは、ほかのもっともよい用途を利用する機会を失ったことで得られなくなる収入である。
例えば、生産に必要な機会、設備の購入のために手持ちの1000万円を投入するか否かを検討する際に、この1000万円を国債で運用して5%の利回りを得るのが他のもっともよい利用方法だと考えるならば、この50万円が毎年の機会費用である。
会計上の利潤=収入-費用
経済学上の利潤=収入-機会費用
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