2009年6月7日日曜日

類似と比喩―物事の本質

アリストテレスは、何かについて、うまい例えを思いつくのは、物事の本質をつかむ才能だと指摘している。
哲学においては、大きくかけ離れているものの中にさえ類似を見てとるのが、物事を的確につかむ人の本領である―アリストテレス、『弁論術』
最も重要なのは、比喩を作る才能をもつことである。これだけは他人から学ぶことができないものであり、生来の能力を示すしるしに他ならない。なぜなら、すぐれた比喩をつくることは、類似を見てとることだからである―アリストテレス、『詩学』
本質をつかむには、まったく関係がないと思われるものについて、どこか似ているところ(類似)はないだろうか、と考えることが大事だ。

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