2009年6月13日土曜日

本へのマーキング

本にマークすることについては、肯定派、否定派があるが、概ね肯定派が多いようだ。私も基本的にマークしながら読む。ただしすべてではない。

本にマークするのは、再読したときの効率化のためだ。だから、再読する気がないものについてはマークする必要がない。とはいえ、読んでいる途中で、再読する/しないの判断が変わる可能性もあるし、再読するつもりがなかったが、後で読み返したくなることもあるから、これは絶対的な基準ではない。また、1回目にマークしておき、2回目にマークを中心に読んだ場合、1回目の読書時に読み落とされたテクストは2回目も読み落とされる可能性がある。

本にはいろいろな分類方法があるが、1つには、幹となる本と、枝葉の本がある。前者は、体系を示し、頭の中に棚を構築するためのものだから、理解し、記憶する必要がある。これは、何度も読みレファレンスするものだから、マークしておくのがよい。後者は、個々の論点に言及したものであり、何度も読み直すものではない。これらは、自分の興味、専門分野によっても変わる。

例えば、経済学について学ぶとする。幹となるべき本は、なるべくスタンダードなものがよい。労働市場の論点は、経済学の一分野に過ぎないから、最初は枝葉の論点といえるが、だんだんと労働市場に興味がでてくれば、それが新たな幹となる可能性がある。知が広がっていくのはそういうことじゃないだろうか?

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